昨日の動向

8月28日 米ドル/円:[始値] 78.749 [高値] 78.766 [安値] 78.451 [終値] 78.509 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 98.424 [高値] 98.822 [安値] 97.881 [終値] 98.408 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 81.594 [高値] 81.685 [安値] 81.226 [終値] 81.476 ※数値はBID値です。

8月28日の外為市場、アジア時間はNZ最大の乳製品業者による買取価格引き下げ見通しを受け、NZドルが下落。NZに連られてドル/円・クロス円も下落する等、円全面高となりましたが、欧州時間に入りオプションに絡むユーロ買いが持ち込まれると、ユーロ/円を中心にクロス円が値を持ち直しました。その後は、米消費者信頼感指数の悪化を嫌気してNYダウがマイナス圏で推移すると、ユーロは高値圏で揉み合いながらも、豪ドル・NZドルが再び売りこまれる等、通貨によって、まちまちの動きとなりました。

東京時間は、NZドルの急落をきっかけに円全面高の展開となりました。NZ最大の乳製品業者フォンテラ社が、農家からの乳製品買取価格を引き下げる見通しと発表。同社は、NZのGDPの7%を占めることから、NZ経済の先行き不透明感が増し、NZドルに売りが先行しました。また仲値にかけては、月末に絡む輸出企業の円買いも観測され、ドル/円・ユーロ/円も連れ安となる等、円全面高となりました。

欧米時間は、アジア時間の円買いから一転して、ユーロ買いとなりました。特段の材料は無いものの、中東系ならびにオプションと見られる大口のユーロ買いが持ち込まれたようです。ただ、NY後半にかけては米経済指標の悪化やNYダウのマイナス圏での推移を受けて、高値圏で伸び悩みとなりました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
本日は、米2QGDP改定値、中古住宅販売制約、地区連銀経済報告(ベージュブック)が主な発表となりますが、週末のバーナンキFRB議長の講演待ちの状態が続くと思われ、マーケットは上下にぶれにくい展開になると予想されます。

想定レンジ 78.00-79.00

【ユーロ/円】
ECBの政策に対する期待感から、直近のユーロ高につながっていますが、実際のところは9月に入ってからの、ESM(欧州安定メカニズム)と新財政協定の合憲性をめぐるドイツ憲法裁判所の判断を待っている段階であるため、現状は期待感の動きで下値は固く推移すると思われます。

想定レンジ 97.80-99.40

【豪ドル/円】
中国が7-9月期に金融緩和のベースを落とす可能性があるとの報道により、豪ドルが弱含む展開となる可能性も、ただし81円前後には、買い意欲があるようで、大きな下落にはつながりにくいと思われます。

想定レンジ 80.80-81.80

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス:79.20 79.50
サポート:78.00 78.20

【ユーロ/円】
レジスタンス:99.10 99.80
サポート:97.50 98.00

【豪ドル/円】
レジスタンス:82.20  82.80
サポート:81.00 81.40

※ 下記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 21:00 (独)8月CPI 速報値 <前月比> 0.2% 0.4%
★★ 21:00 (独)8月CPI 速報値 <前年比> 1.9% 1.7%
★★★ 21:30 (米) 2Q GDP 改定値 <前期比年率> 1.7% 1.5%
★★★ 21:30 (米) 2Q 個人消費 改定値 <前期比> 1.5% 1.5%
★★ 21:00 (米)2Q PCEコア・デフレータ 改定値 <前期比> 1.8% 1.8%
23:00 (米)7月中古住宅販売保留 <前期比> 1.0% -1.4%

明日の予定

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 3:00 (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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