昨日の動向

8月24日 米ドル/円:[始値] 78.490 [高値] 78.718 [安値] 78.449 [終値] 78.691 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 98.609 [高値] 98.822 [安値] 97.964 [終値] 98.460 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 81.942 [高値] 82.118 [安値] 81.486 [終値] 81.878 ※数値はBID値です。

8月24日の外為市場は、独・ギリシャの首脳会談に特段の進展はなく、失望からユーロ売りでスタートしたものの、ECBが債券購入プログラムで利回りのバンド目標の設定を検討しているとの報道が伝わると、一転してユーロ買いとなりました。しかしながら、買い一巡後は週末要因に加え、今週に入り急ピッチで値を戻した事を警戒した、ポジション調整の売りに上値を抑えられました。

東京時間は、手掛かり材料難から全般的に小動きの展開となりました。ドル円は、仲値決定後に国内輸入企業とみられるドル買いが持ち込まれ、一時78円67銭へ上昇しましたが、前日高値の78円70銭付近では戻り待ちの売りに抑えられ、狭いレンジでの揉み合いとなりました。

欧米時間は、独・ギリシャの首脳会談で支援条件の緩和がまとまらなかったためユーロが売られ、ユーロドルは1.2480付近、ユーロ円も97円台へと下落。また、「ECBによる債券買い入れが9月の独裁判所の判断後になる」との報道が伝わったこともユーロの上値を重くしました。ただ、ロンドン終盤にかけては、一部通信社が「ECBは新たな債券購入プログラムで利回り幅の目標設定を検討」と報じ、買い戻される場面もありました。
一方、ドル円は米国株が堅調に推移したことや、米10年債利回りが上昇したことなどを受け、高値圏で取引を終了しました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
本日は、主だった指標も無いことから、引き続き米長期金利やユーロの動向に左右されそうです。ただ、78円後半から79円前半にかけては、輸出の売りオーダーが控えており、上値は限られそうです。

想定レンジ 78.00-79.00

【ユーロ/円】
ECBによる債券購入期待を下支えに堅調に推移しているものの、実際のECBによる購入は9月の独裁判所の判断以降との声も聞かれ、やや期待先行の感は否めません。また、テクニカル的にも先週の上昇が急ピッチであったことから、短期的には利食いの売りに押されてもおかしくありません。

想定レンジ 97.40-99.40

【豪ドル/円】
豪ドル高けん制発言、中国景気減速懸念を背景に上値は重そうです。特に、対ユーロでのユーロキャリー巻き戻しの動きには注意が必要です。対円では、81円40銭のサポートラインを維持できるかがキーポイントとなりそうです。

想定レンジ 81.00-82.20

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス:79.20 79.50
サポート:78.00 78.20

【ユーロ/円】
レジスタンス:99.10 99.80
サポート:97.50 98.00

【豪ドル/円】
レジスタンス:82.20 82.80
サポート:81.00 81.40

※ 下記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 17:00 (独)8月IFO景気動向指数 102.7 103.3
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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