昨日の動向
8月9日 米ドル/円:[始値] 78.456 [高値] 78.785 [安値] 78.288 [終値] 78.575 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 96.983 [高値] 97.272 [安値] 96.322 [終値] 96.694 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 82.916 [高値] 83.357 [安値] 82.733 [終値] 83.159 ※数値はBID値です。
8月9日の外為市場は、夏季休暇を控えて方向感の乏しい中、ドル買いがやや優勢となりました。市場予想を上回る米経済指標が相次ぎ、長期金利が上昇。金利差を意識したドル買いに加え、ユーロドルにストップ狙いの大口売りが入ったこともドル上昇をサポートしたようです。
東京時間は、豪雇用統計の発表がありました。失業率は5.2%(予想5.3%)、新規雇用者数は+1.4万人(予想+1万人)と市場予想を上回る結果を受け豪ドルが上昇。連れる形でドル円、クロス円も上昇し、小幅ながら円安の展開となりました。
欧米時間は、欧州株価の軟調を受けたストップロス狙いのユーロ売りが入り、ユーロドルが1.23台割れ、ユーロ円も96円30銭付近へ下落となりました。
その後、発表された米新規失業保険申請件数が市場予想を上回る結果となると、米10年債が売られ長期金利が上昇。日米金利差の拡大を意識したドル買いが優勢となり、ドル円は78円80銭付近へ上昇する展開となりました。
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日の展望
【米ドル/円】
ドル/円相場は、昨日行われました日銀政策決定会合で追加緩和がなかったにもかかわらず、失望から来る下落も限定的だったため、下値の堅さが確認された形となりました。また、昨日は先週の雇用統計時につけた高値を若干上回ったこともあり、79円を目指す展開が予想されます。ただし78.80より上は売りが並んでいるようです。
想定レンジ 78.30-79.00
【ユーロ/円】
ユーロ/円は、今週に入ってから狭いレンジで推移しており、やや方向性を欠いている動きになっています。96.30を明確に割ってくるようですと、上昇基調にあったユーロ/円も再度下値トライの可能性が見えてくるかもしれません。
想定レンジ 95.30-97.80
【豪ドル/円】
昨日発表されました、豪失業率が市場予想を上回る結果で83.357レベルまで上昇するものの、再度83.30-40レベルで上値を抑えられたことに加え、本日発表されます、中国貿易収支における、輸出指数が市場予想8.0%を下回るようですと、中国当局の人民元安誘導の期待もあり、連動性の高い豪ドルの売り圧力につながるのではと、市場では見ているようです。
想定レンジ82.50-83.40
テクニカル
【米ドル/円】
レジスタンス:78.80 79.00
サポート:78.00 78.10
【ユーロ/円】
レジスタンス:97.50 98.00
サポート:96.00 96.30
【豪ドル/円】
レジスタンス:83.40 83.80
サポート82.00 82.50
※ 下記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。
※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
チャート1:米ドル/円 5分足チャート
チャート2:ユーロ/円 5分足チャート
チャート3:豪ドル/円 5分足チャート
本日の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★ | 8:50 | (日)7月企業物価指数 | -1.5% | -1.4% |
★★ | 10:30 | (豪)RBA四半期金融政策報告 | - | - |
★★ | 10:30 | (中)7月貿易収支 | 350.5億ドル | 317.2億ドル |
★ | 13:30 | (加)6月鉱工業生産指数 確報値 <前月比> | - | -0.1% |
★ | 15:00 | (独)7月CPI 確報値 <前月比> | 1.7% | 1.7% |
★★ | 17:30 | (英)7月PPIコア | 1.6% | 2.0% |
★★ | 21:30 | (米)7月輸入物価指数 <前月比> | 0.2% | -2.7% |
★★★ | 21:30 | (加)7月失業率 | 7.2% | 7.2% |
★★★ | 21:30 | (加)雇用ネット変化率 <前月比> | 6000人 | 7300人 |
★ | 3:00 | (米)7月月次財政収支 | ‐930億ドル | ‐597億ドル |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します