昨日の動向

7月16日 米ドル/円:[始値] 79.222 [高値] 79.234 [安値] 78.686 [終値] 78.862 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 97.034 [高値] 97.108 [安値] 96.161 [終値] 96.778 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 81.140 [高値] 81.149 [安値] 80.464 [終値] 80.825 ※数値はBID値です。

7月16日の外為市場は、米ドル/円が約一カ月ぶりに79円を割り込みました。ユーロ円の売りに連られる形で79円を割り込み、米小売売上高が市場予想を下回る結果に、金融緩和期待も重なり、さらに下値を試す展開となりました。

アジア時間は、東京勢の休みを受けたストップ狙いで79円をつけにいく形となり78.961レベルまで下落しました。しかしその後は大きなフローもなく、79円を挟んでの小動きの展開となりました。

欧米時間では、ユーロが(ESM)の始動の遅れをめぐる懸念からユーロ全面安の展開となりました。しかし、米経済指標の弱さを受けまして、QE3期待感から、米ドル売り一色となり、米ドル/円は78.686まで下落、ユーロ/円は、96.161からユーロ/米ドルの上昇に伴って96.80レベルまで上昇しました。その後は、FRB議会証言の動向待ちとなり終始小動きな展開となりました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
本日は米国、欧州の経済指標とバーナンキFRB議長の議会証言が予定されています。
米景気の減速リスクと量的緩和への期待感が米株価を下支えしている面があるため、目先の量的緩和実施の可能性を強く示唆しない場合は、失望感から株安・米長期債利回り低下からくるドル/円の売り圧力が強くなりそうです。
また、景気下振れリスクと量的緩和実施の可能性を強く示唆する場合には、政策効果への期待感がリスク資産全般への下支えと米長期債利回りの持ち直しを通じてドル/円は底堅く推移しそうです。

想定レンジ 78.30-79.80

【ユーロ/円】
ユーロ円は昨日96円台を維持したことから、底堅く推移しそうです。当面は昨日の安値96.16円付近がサポートラインとなりそうです。また、本日は欧州・ドイツのZEW景況感調査の結果が出ることから注目が集まっています。市場予想は前回値よりも若干弱いことから予想値よりも下回る結果となれば売り圧力が高まりそうです。
ドイツ ZEW景況感調査(市場予想:33.2 調査:30.0)
欧州 ZEW景況感調査(市場予想:------ 調査:-20.1)

想定レンジ 96.20-97.30

【豪ドル/円】
豪ドル/円は先週80円台を維持しましたが、直近は上値の重い展開が続きそうです。ただし上昇した際には次のレジスタンスは81.80円付近となりそうです。また商品相場では金が徐々に方向感のない展開となってきていることから豪ドル円も方向感の乏しい展開となりそうです。

想定レンジ 80.30-81.60

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス:79.00 79.80
サポート:78.30 78.60

【ユーロ/円】
レジスタンス:97.00 97.80
サポート:96.00 96.10

【豪ドル/円】
レジスタンス:81.10 81.80
サポート:80.00 80.40

※ 下記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。
※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 17:30 (英)消費者物価指数 -0.1% -0.1%
17:30 (英)小売物価指数 0.0% 0.0%
★★ 18:00 (独)ZEW景況感調査 -20.0 -16.9
★★ 18:00 (欧)ZEW景況感調査 -20.1
★★★ 21:30 (米)消費者物価指数 0.0% -0.3%
★★ 22:00 (加)BOC政策金利 1.00% 1.00%
★★ 22:00 (米)対米証券投資 256億
★★ 22:15 (米)鉱工業生産 0.3% -0.1%
22:15 (米)設備稼働率 79.2% 79.0%
23:00 (米)NAHB住宅市場指数 30 29
★★★ 23:00 (米)バーナンキFRB議長
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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