昨日の動向

7月12日 米ドル/円:[始値] 79.728 [高値] 79.937[安値] 79.177 [終値] 79.282 ※数値はBID値です。 ユーロ/円:[始値] 97.553 [高値] 97.858 [安値] 96.417 [終値] 96.762 ※数値はBID値です。 豪ドル/円:[始値] 81.717 [高値] 81.744 [安値] 80.044 [終値] 80.389 ※数値はBID値です。

7月12日の外為市場は、日銀政策決定会合で金融緩和の見送りや日銀総裁のタカ派かつ円高容認とも取れる発言に、円買いの安心感が広がり、米ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円は下落し円独歩高の展開となりました。

東京時間は、日銀政策決定会合は、短期国債買い入れ5兆円増額に素直に米ドル買いに反応し79.937まで上昇しました。しかし、わずかに期待されていました、資産購入基金の拡大、国債購入期限の延長が決定されず、徐々に円買い基調となり79円前半まで下落しました。

欧米時間では、米新規失業申請件数が35万件と市場予想を大幅に下回りましたが、この時期に行われる自動車工場の一時閉鎖が例年より少なかったという、特殊要因であり、逆にマーケットはネガティブととらえ、株価軟調と合わせ米ドル、ユーロ、豪ドルは対円で下落基調となり、特に豪ドル/円は雇用統計がよくなかったことを受け、大幅に下落しました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
ドル/円は日銀決定会合における追加緩和不在からくる失望をこなし79 円台を維持しましたが、本日は中国の指標結果と欧米時間の株価・米長期債利回り動向を眺めた展開となり、79円台前半で頭重く推移しそうです。また来週は17-18日のバーナンキ・FRB議長の議会証言、米地区連銀サーベイとベージュブック、および20 日のユーロ圏財務相会合が注目されます。

想定レンジ 78.80-80.00

【ユーロ/円】
ユーロ円は昨日97円台を割れ込96円台に突入したことから依然として上値の重く、本日は欧州の経済指標など予定されていないことから、米国市場に引っ張られた展開となりそうです。
また来週金曜日(20日)にはユーロ圏財務相会合が予定されているため、スペイン銀行支援に関する覚書話に注目が集まります。

想定レンジ 95.70-97.30

【豪ドル/円】
豪ドル/円は節目の80円ちょうど付近が近いため、80円台を維持できるかに注目が集まります。
また豪ドルを対米ドルで見ると、節目の1.0000が近いため、1.0000まで売られる可能性があります。
仮にそのレベルまで下がった場合は、豪ドル/円は79.30付近を目指す展開となりそうです。

想定レンジ 79.30-80.60

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス:79.80 80.00
サポート:79.00 79.10

【ユーロ/円】
レジスタンス:97.30 98.00
サポート:96.00 96.30

【豪ドル/円】
レジスタンス:81.00 81.50
サポート:79.80 80.00

※ 下記各5分足チャートは、当日 10:30 現在のものです。
※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
16:15 (ス)生産者輸入価格 -0.4% -0.2%
★★ 21:30 (米)生産者物価指数 -0.5% -1.0%
★★ 22:55 (米)ミシガン大消費者信頼感指数 73.5 73.2
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

経済指標はこちら