昨日の動向

7月11日 米ドル/円:[始値] 79.378 [高値] 79.781 [安値] 79.132 [終値] 79.737 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 97.268 [高値] 97.731 [安値] 96.992 [終値] 97.568 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 80.879 [高値] 81.782 [安値] 80.690 [終値] 81.729 ※数値はBID値です。

7月11日の外為市場は、前日同様、ユーロの大口の買いをきっかけにショートカバー(買戻し)誘発し、豪ドルも連れる形で上昇しました。
しかし、上値は中長期ファンド勢の売りが多く次第にじり安の展開となりました。また、米FOMC議事録でQE3期待が後退すると、さらにユーロは売られる展開となりました。

東京時間は、FOMC議事録を控え大きな動きもなく、豪ドルがやや買い戻される展開となりました。

欧米時間では、欧州株価軟調地合いにもかかわらず、スペインやイタリアの国債の利回り低下でユーロ、豪ドルは上昇に転じるものの、FOMC議事録要旨で、追加緩和の必要性を主張するメンバーが(a few)数名との表記にとどまり、QE3後退ととらえられ米ドルの買い戻しとなりました。
米ドル/円はこのFOMC議事録要旨でQE3期待で、売られていましたポジションも解消の動きとなり、79.781まで上昇しました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
本日は日銀政策決定会合があり、追加緩和が発表されるかに注目が集まっています。短観などで景気改善が見られたこともあり、追加緩和は国債購入の期限を現在の3年から4年に延長が基本とみられており、延長期間が5年となるようですとサプライズで円安に展開すると思われます。
アンチェンジの場合は79円割れも想定に入ってくると思われます。

想定レンジ 78.80-80.30

【ユーロ/円】
ここ2日、対ドルの取引からショートカバーで上値を試しに行くものの、切り替えされ下値を試す展開が続いています。ユーロ/円も昨日一時97円を割り込んたことで、日銀政策決定会合で追加緩和に言及がなければ、米ドル/円の下げとともに96円前半までの下落の可能性も見えてくると思われます。

想定レンジ 96.40-98.30

【豪ドル/円】
本日発表されました、雇用統計は、失業率5.2%で市場予想5.2%、雇用者数が2.7万人減少し、豪ドル/円は下落、また明日、中国で重要指標が控えてるため大きな下げまでには至らないと思われます。

想定レンジ 80.50-81.80

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス:79.80 80.00
サポート:79.00 79.10

【ユーロ/円】
レジスタンス:97.80 98.00
サポート:96.50 97.00

【豪ドル/円】
レジスタンス:81.80 82.00
サポート80.00 80.60

※ 下記各5分足チャートは、当日 10:30 現在のものです。
※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 17:00 (EU)ECB月例報告
★★ 18:00 (EU)鉱工業生産・季節調整済 0.0% -0.8%
★★★ 21:30 (米)新規失業申請件数 37万件 37.4万件
21:30 (米)輸入物価指数 -1.8% -1.0%
21:30 (加)新築住宅価格指数 0.2% 0.2%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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