誰もが利用できる商品・サービス
預貯金
まずは預貯金です。
老後に向けて積立預貯金をしていくことは大切です。
これを書いている現在、メガバンクの普通預金金利は年0.001%となっていますので、残念ながら効果的に増えていくことは期待できませんが、元本部分だけでも積み上げていくことは重要です。
定期預金のキャンペーンなどもありますので、そういったものを利用すると年0.1~0.5%程度の利子を得ることも十分可能かと思います。
また、会社員・公務員の方は、社内預金など、利子の高い預貯金を利用できる可能性があります。そういったものが利用できるかどうか、確認してみましょう。
個人年金保険
毎月保険料を払い続け、あらかじめ定めた年齢(60歳や65歳など)になると、毎月一定額を一定期間受け取ることができるという商品です(一般的なケース)。
個人年金保険料控除の対象になりますので、支払った保険料総額に応じて一定額までは税制上所得控除になります。
ただし、ゼロ金利、マイナス金利という状況のため、運用の利回りは高くないのが現状です。現実的には、積極的に増やしていくというより、ある程度の金額をきちんと守るために利用していくという位置付けになるかもしれません。
投資商品・制度
最後に、投資商品・制度です。
ここでは、
- 個人型確定拠出年金(iDeCo)
- NISA
- つみたてNISA
- 持株会
- 特定口座/一般口座
などを総称して、投資商品・制度と呼ぶことにします。
基本的には、株式や債券、もしくはそれらを対象とした投資信託への投資という形で資産形成していくことになります。
こちらについては、後日更新予定の、8章の「資産形成としての投資」のところであらためてご説明しますが、確定拠出年金やつみたてNISAは税制優遇があり、長期的に資産を増やしていくには非常に優れた制度だと考えています。
人生100年時代、資産形成の手段として株式など有価証券への投資を利用できるかどうかで、資産形成のスピードが変わってきます。しっかりと勉強して、有利な制度は最大限利用していくようにしましょう。
ファイナンシャルプランナー。株式会社ウェルスペント 横田健一さん Twitter @ken1yokota でも情報発信中! |