昨日(2012年06月19日)の動向

月19日の外為市場は、ギリシャ、スペイン問題の懸念から、ユーロは売られたものの、ギリシャの緊縮財政策や本日のFOMCで追加緩和が発表されるとの期待から、マーケットはリスクオンの展開となり、円売り、米ドル売りが加速しました。

東京時間は、米ドル/円は79円を挟んで上下約15銭の小幅レンジで推移、ユーロ/円はユーロ圏のリスクがあるものの、米ドル/円の小幅な動き連動するかのように99.50を挟んで終始小動き、豪ドル/円は6月のRBA理事会議事録で今回の利下げは、「国内の経済回復と、世界的な景気不透明感に基づいた判断」と説明し、さらにユーロ圏の状況が悪化するようならば、さらなる金融緩和を行うと表明しましたが、大きな下げに至らず、80円を挟んで推移しました。

欧米時間に入ると、ユーロは、ユーロ圏のソブリンリスク懸念から一旦は売られるものの、スペイン10年債の利回り低下を受け、ユーロ/英ポンドの取引で大量のユーロ買いが観測され、また、FOMCでの追加緩和期待からリスクオンの展開となり、ユーロ/円は100.479、豪ドル/円は80.63まで上昇しました。

2012年06月19日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 79.130 79.130 78.845 78.953
ユーロ/円 99.524 100.479 99.165 100.156
豪ドル/円 80.107 80.630 79.745 80.460

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(06月20日)の展望

【米ドル/円】

本日はFOMC (米連邦公開市場委員会)が予定されています。FOMCでは追加緩和の発表に注目が集まります。
追加緩和が発表されない場合は、失望感からくる株安が米長期債利回りの押下げを通じてドル安円高リスクとなる可能性があります。
また、日足でチャートを見ると日々の変動幅が縮まりペナント型となっているため、FOMCの内容次第では方向交換のある相場展開になりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 79.20  79.75 78.60  78.80

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

本日ギリシャ連立政権が成立すれば市場に一定の安心感を与えることなりユーロ円は底堅く堅調に推移しそうです。
ただし、スペイン情勢次第では上値の重い展開となりそうです。また101円から99円ちょうど付近のレンジで推移しているため上値は重く、下値は底堅い方向感のない展開となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 100.50  100.80 99.00  99.80

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

豪ドル円は引き続きユーロ圏の情勢を加味した相場展開となりそうです。
また日足でチャートを見た際に200日移動平均線が80.75付近にあるため上値の重い展開が続きそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 80.80  81.00 79.00  79.80

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(06月20日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
15:00 (独)生産者物価指数 -0.2% 0.2%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します