昨日(06月15日)の動向
6月15日の外為市場は、ギリシャの再選挙を控え、マーケットで先行していましたネガティブなシナリオから、連立が過半数獲得しユーロ圏離脱リスク後退のポジティブなシナリオや、主要国中央銀行による協調行動への期待やEU5か国首脳電話会談でIMFへ支援要請の意向を打ち出したことで、ユーロ、豪ドルが上昇に転じました。米ドル/円は日銀政策決定会合で追加緩和策が見送られたことで、78円台へ下落しました。
東京時間は、日銀政策決定会合において、期待されていた追加緩和策が見送られた結果、米ドル/円は79円を割り込み、78.80レベルまで下落しました。
欧米時間に入ると、ギリシャ再選挙を控え、主要国中央銀行による協調行動への期待等から上昇していたユーロ/円は、米ドル/円の下落や米経済指標の悪さから、99.063まで下落しました。その後は、中尾財務官、野田首相による口先介入により、米ドル/円は78円ミドルで持ちこたえ、ユーロ円は99.614でクローズしました。
06月15日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 79.340 | 79.507 | 78.607 | 78.695 |
ユーロ/円 | 100.205 | 100.344 | 99.063 | 99.614 |
豪ドル/円 | 79.516 | 79.655 | 78.835 | 79.307 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2012年06月18日)の展望
【米ドル/円】
米ドル/円は79円前半方向に向けて、じり高ですが足下の米経済指標の弱さや長期金利上昇を抑制する米国追加緩和の可能性が意識されており、上昇は小幅に留まっており20日に開催が予定されているFOMCの結果までは80円台回復はあっても大幅上昇は難しいと思われます。
またギリシャ選挙の結果を受けた動きにも注意が必要です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 79.80 | 80.15 | 78.30 | 78.60 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ギリシャ選挙では新民主主義党が議席を過半数を確保したことで、ギリシャは1,300億ユーロ規模の救済プログラムに沿って財政再建を目指すこととなったことからユーロ離脱懸念は後退し、ユーロ/円は本日の7時には先週末から1円近く大きく上昇しました。
先週の11日も同じような窓開けが起きており、101円がレジスタンスとなりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 101.00 | 101.30 | 99.60 | 100.30 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
本日豪州の重要経済指標はなく株式、商品市場、クロス円の方向をにらんだ展開となりそうです。
ただし、レジスタンスとなっていた79.60付近を超えて本日取引が始まっていることから79.60付近がサポートラインとなり豪ドル円は堅調に推移しそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 80.30 | 80.80 | 78.80 | 79.60 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2012年06月18日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2012年06月18日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★ | 21:30 | (加)国際証券取扱高 | 50.0億 | -20.8億 |
★ | 23:00 | (米)NAHB住宅市場指数 | 28 | 29 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します