昨日(2012年06月06日)の動向

6月6日の外為市場は、株価、商品相場が反発したことで、豪ドルが上昇、対価として米ドル、円が売られる展開となりました。
また、ECB理事会では既存オペの延長に留まったため、マーケットは一旦ユーロ売りとなりましたが、会見で数名の委員が利下げを主張したことが明らかになると、世界同時的な金融緩和においてマーケットのセンチメントは上昇につながるとの見方からユーロ下支えになりました。

東京時間は、豪GDPの発表が市場予想を大幅に上回る結果に豪ドルは上昇しました。連れる形で円売りの展開となり米ドル/円やクロス円は上昇しました。

欧米時間に入ると、ECB理事会において政策の変更はなかったものの、大幅に積みあがったユーロショートのポジションも影響し、また、アトランタ地区連銀総裁が追加金融緩和を検討する必要があるかもしれないとの考えを示したことで、米ドル売りにつながり、ユーロは対円で99.69、対ドルで1.25844まで上昇しました。

2012年06月06日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 78.753 79.277 78.609 79.184
ユーロ/円 98.077 99.690 97.911 99.628
豪ドル/円 76.713 78.687 76.676 78.630

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(06月07日)の展望

【米ドル/円】79円台を維持できるかに注目

本日は新規失業保険申請件数、バーナンキFRB議長の議会証言に注目が集まります。
また日足チャートにフィボナッチを引いて見ると38.2%戻しが79.10付近となっており79円台を維持できるかに注目が集まります。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 79.50 79.80 78.80 79.00

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

欧州は本日重要指標がなく、節目の100円ちょうどがレジスタンスとなり方向感の出ずらい展開となりそうです。
また昨日大きく上昇したため利益確定の売りなどが出て上値の重い展開となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 100.00 100.50 98.30 99.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

本日10:30に発表された失業率の結果が5.1%となり、市場の予想4.9%よりも良かったため、豪ドルは79円台まで上昇したこともあり、昨日に続き本日も堅調に推移しそうです。
ただし、昨日大きく上昇したこともありユーロ円同様、利益確定の売りなどが出て上値の重い展開となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 79.30 79.80 77.30 78.00

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 10:31 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(06月07日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
14:45 (ス)失業率 3.0% 3.1%
16:15 (ス)消費者物価指数 0.0% 0.1%
17:30 (英)サービス業PMI 52.4 53.3
★★ 20:00 (英)BOE政策金利 0.50% 0.50%
★★ 20:00 (英)BOE資産購入目標 3,250億円 3,250億円
20:00 (南ア)製造業生産 -0.3% -4.3%
★★ 21:30 (米)新規失業保険申請件数 37.8万件 38.3万件
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します