昨日(06月01日)の動向

6月1日の外為市場は、米雇用統計前に、ユーロ圏のソブリンリスクを意識した流れから、78円前半まで下落しました。
米雇用統計の非農業部門雇用者数が市場予想を下回る結果に77円台に突入しました。その後は当局からのレートチェックの噂から、78円後半まで急上昇しましたが、実際の介入ではないため結局は78円前半まで戻す結果となりました。

東京時間は、米ドル/円が78円台前半で推移後、政府筋からの口先介入が続き、78.70レベルまで戻す場面も見られましたが、上値の重い展開は変わらず、中国のPMI製造業指数は予想を下回りましたが、豪ドル等に目立った反応はありませんでした。

欧米時間に入ると、ユーロ圏のソブリンリスクを意識した動きでユーロ売りの展開になり、ユーロ/円が96円前半まで下落しました。
連れる形で、米ドル/円も米雇用統計発表を前に78円前半まで下落しました。発表されました、米雇用統計は失業率8.2%(予想8.1%)、非農業部門雇用者数6.9万人(予想15.5万人)と、市場予想を大幅に下回る結果に米ドル/円は78円を割り込み77.618まで下落しました。
その後、当局からのレートチェックの噂から78.708まで急上昇しましたが、典型的な「噂で買って事実で売る」結果となり、78円前半へ急速に下落し、78.065でクローズしました。

06月01日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 78.352 78.708 77.618 78.065
ユーロ/円 96.847 97.482 95.492 96.975
豪ドル/円 76.735 76.974 75.751 76.211

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(06月04日)の展望

【米ドル/円】

欧州への根強い懸念に加え、足元のさえない米経済情勢から消去法的に円買いが強まりやすい状況のため協調的な円売り介入への期待はできず、ドル/円はギリシャ・スペイン懸念からくる円高圧力と介入警戒感に挟まれて78円台前半での狭いレンジ相場となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 78.80 79.30 77.30 77.60

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ギリシャの再選挙に対する不透明感やスペインの銀行経営不安に対する警戒感が強く依然として状況に変化はなく、リスク回避のユーロ売り・円買い優勢の流れが継続する可能性が高くなりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 97.50 98.30 95.50 96.30

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

明日は豪中銀政策金利発表が予定されており、市場予想では政策金利0.25%の利下げが予想されていることから上値が重い展開となりそうです。
また74.80付近がサポートラインとなりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 76.50 77.00 74.80 75.00

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日  9:45 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(06月04日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
18:00 (欧)生産者物価指数 0.2% 0.5%
23:00 (米)製造業受注指数 0.2% -1.5%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します