昨日の動向

5月28日 米ドル/円:[始値] 79.657 [高値] 79.668 [安値] 79.332 [終値] 79.461 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 100.099 [高値] 100.211 [安値] 99.499 [終値] 99.666 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 78.092 [高値] 78.452 [安値] 77.912 [終値] 78.276 ※数値はBID値です。

5月28日の外為市場は、週末、ギリシャにおける世論調査結果で、緊縮財政反対派のSYRIZA(急進左派連合)の支持率が低下し、緊縮財政支持派のPASOK(全ギリシャ社会主義運動)とND(新民主主義党)の連立で過半数を獲得する見込みとなり、ユーロ離脱懸念が後退し、対ドルで1.26手前まで上昇しました。

東京時間は、ギリシャのユーロ離脱懸念の後退から、ユーロ、豪ドルが対ドルで上昇し、米ドル/円は79円前半へ下落しました。

欧米時間に入ると、ギリシャのユーロ離脱懸念の後退で好感されていたユーロは一転、スペイン情勢が懸念され、スペイン国債の利回りが危険水域の7%にせまる、6.5%まで上昇を見たことから、ユーロは売り込まれ、対ドルで1.25前半、ユーロ/円も99.50レベルまで下落しました。
米ドル/円は、米国がメモリアルデーで休場のため方向感なく、79円半ばで終始小動きとなりました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
本日は、米国S&P ケースシラー住宅価格指数および消費者信頼感指数が発表されます。
先週発表の住宅関連指標は概ね市場予想を上回り、販売・着工の回復、在庫の減少に加えて本日発表の住宅価格も底打ち・持ち直し傾向を示す内容となれば、ドル/円の下支え要因となりそうです。

想定レンジ 79.50-80.00

【ユーロ/円】
昨日の欧州市場でスペイン10年債利回りが危険水域の7%近くまで上昇したことでユーロ/円は上値が重く、今年の安値(96.987)を意識した展開となりそうです。欧州への懸念は依然として根強いことから、大きく買い戻されるというよりも、ポジション調整を主体とした動きが相場を主導しそうです。

想定レンジ 99.00-100.50

【豪ドル/円】
豪ドルは対米ドルで弱いことから豪ドル/円は上値が重い展開が続きそうです。
また77円台を割れ込む形となれば、今後75円台を目指す展開となりそうです。

想定レンジ 77.00-78.50

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス: 79.80 80.20
サポート:79.30 79.50

【ユーロ/円】
レジスタンス:100.00 100.30
サポート:99.00 99.50

【豪ドル/円】
レジスタンス:78.30 78.50
サポート:77.80 78.00

下記各5分足チャートは、当日 9:30 現在のものです。
コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
15:00 (独)輸入物価指数 -0.3% 0.7%
18:30 (南ア)第1四半期GDP 2.3% 3.2%
19:00 (英)CBI流通取引調査 -7 -6
21:00 (独)消費者物価指数【速報値】 -0.1% 0.2%
★★ 22:00 (米)S&P/ケース・シラー住宅価格指数 0.20% 0.15%
★★ 23:00 (米)消費者信頼感指数 70.0 69.2
23:30 (米)ダラス連銀製造業活動指数 1.5 -3.4

明日の予定

注目度 発表時間 指標 予想 前回
07:45 (NZ)住宅建設許可 -10.0% 19.8%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

経済指標はこちら