昨日の動向

5月7日 米ドル/円:[始値] 79.755 [高値] 79.993 [安値] 79.638 [終値] 79.894 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 103.844 [高値] 104.425 [安値] 103.216 [終値] 104.265 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 80.946 [高値] 81.678 [安値] 80.542 [終値] 81.449 ※数値はBID値です。

5月7日の外為市場は、欧州の選挙結果を受け、ユーロ、豪ドル及びクロス円は窓開けてオープンし、ユーロドルは1.30を割り込み1.2954まで下落しました。その後は窓を埋めにいく形となりましたが、ユーロは窓を埋めることができず、欧州の緊縮財政政策が後退し、債務危機が再燃し、リスク回避の展開となりました。

東京時間は、ギリシャ、フランスの選挙結果を受けて、ユーロ、豪ドルやクロス円などが先週末のクローズから窓開けてオープンしました。ユーロ円は103.216、豪ドル円は80.542まで下落後、株安などからクロス円などは買い戻される展開となりました。

欧米時間は、ユーロが堅調に推移、選挙結果にもかかわらず、欧州株価上昇や、欧州企業によるリパトリ、SNB(スイス国立銀行)による介入警戒感もあり1.30635まで上昇しました。しかし先週末のクローズを埋めることができず、緊縮財政政策を新政権等が引き継ぐか明確になるまでは上値が重い展開になると思われます。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
昨日は仏大統領選挙やギリシャ総選挙の結果を背景に、東京時間ではリスク回避が優勢となりましたが、そういったリスク回避の動きも海外市場では落ち着いており、本日は重要指標がなく材料も乏しいことから株式・債券など他の金融市場の動向を見極めながらの展開となりそうです。

想定レンジ 79.600-80.60

【ユーロ/円】
ユーロ圏ではギリシャ総選挙、フランス大統領選で財政緊縮路線の持続性への懸念が燻る中で、更なる景気悪化を示す指標が出る場合には景気悪化と財政悪化の悪循環が意識され易くユーロ円は売り圧力が強まりそうです。

想定レンジ 102.80-104.50

【豪ドル/円】
豪ドルは引続き中国の景気下振れ懸念と国内景気・インフレの軟調からくる利下げ期待の両方が下落要因として意識され上値は重く、豪ドル/円は売り圧力が高まりそうです。

想定レンジ 81.00-82.00

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス:80.10 80.60
サポート:79.30 79.60 79.80

【ユーロ/円】
レジスタンス:104.50 105.00
サポート:103.20 104.00

【豪ドル/円】
レジスタンス:81.80 82.50
サポート:80.50 81.10

下記各5分足チャートは、当日 10:30 現在のものです。
コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
18:30 (南ア)第1四半期失業率 23.6% 23.9%
19:00 (独)鉱工業生産 0.8% -1.3%
21:15 (加)住宅着工件数 20.4万件 21.56万件
23:00 (米)IBD/TIPP景気楽観度指数 48.0 49.3

明日の予定

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 6:00 (NZ)RBNZ金融安定報告
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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