昨日の動向

4月23日 米ドル/円:[始値] 81.578 [高値] 81.656 [安値] 80.970 [終値] 81.175 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 107.596 [高値] 107.787 [安値] 106.286 [終値] 106.819 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 84.603 [高値] 84.718 [安値] 83.291 [終値] 83.791 ※数値はBID値です。

4月23日の外為市場は、オランダで緊縮予算での与野党の協議が物別れで、内閣総辞職に追い込まれるなど、ユーロ圏の景況感悪化によるソブリンリスクの懸念から、ユーロが弱含む展開となり、また、株価の下落からリスク選好の豪ドル売、円買いとなりました。

東京時間は、オーストラリアの生産者物価指数が発表され、予想を下回る数字や、中国HSBC製造業PMIは49.1と目安の50に届かなかったことで、豪ドル/円は84円を割り込み83.886まで下落しました。

欧州時間は、スペイン10年債が6%に乗せるなど、リスクオフの展開になり、ユーロ円は107円台を割り込み、106.286まで下落しました。ユーロ円の売りに連れる形で、米ドル/円も一時81円を割り込み80.970まで下落しました。

米国時間は、下落していましたユーロのショートカバーが入るものの、上値は限定的で、ユーロ円は107円台に回復することなく106.819でクローズしました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
米ドル/円は、欧州政局不安によるリスク回避の円買いが強まるなか、日銀の追加金融緩和観測や81円以下は短期筋の買い興味もあり、下値は限定的と思われます。

想定レンジ 80.80-81.80

【ユーロ/円】
欧州債務問題が最上位格付け国のオランダにも飛び火したことにより、マーケットはユーロ圏に関するネガティブ要因に過剰に反応しやすく、上値が重い展開になると思われます。ムーディーズは、オランダのAAA格付けは据え置いたものの、さらなる財政問題等が出てくるようですと、格下げの可能性もあり、ユーロにとっては悪材料です。

想定レンジ 106.00-107.30

【豪ドル/円】
本日、日本時間10時30分に発表されました、豪消費者物価指数は、市場予想を下回ったことにより、豪ドルは83.215まで下落しました。来月の利下げの思惑も入り、上値は重たい展開が続くと思われます。

想定レンジ 82.80-84.00

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス:81.40 81.60
サポート:81.00 80.80

【ユーロ/円】
レジスタンス:107.30 107.80
サポート:106.30 106.00

【豪ドル/円】
レジスタンス:84.20 84.80
サポート:83.00 82.50

下記各5分足チャートは、当日 10:30 現在のものです。
コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
21:30 (加)製造業PMI【速報値】 0.1% 0.5%
22:00 (米)S&Pケース・シラー住宅価格指数 0.20% -0.04%
★★ 23:00 (米)新築住宅販売件数 31.8万件 31.3万件
23:00 (米)消費者信頼感指数 69.7 70.2
23:00 (米)リッチモンド連銀製造業指数 6 7
★★ 23:00 (米)住宅価格指数 0.1% 0.0%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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