クイズの正解:投資するならNTT株の方が良い
NTT(9432)は、株の中では、相対的にリスクが低めです。とはいっても株ですから、決して低リスクではありません。あくまでも、相対比較としてリスクが低いといっているだけです。
NTTの予想配当利回りは2.8%です(10月31日時点)。そこそこ高い利回りです。10年国債利回りが約1%の時に、十分魅力的な利回りです。配当利回りを目当てに長期投資して良いと思います。
NTTには、あまり成長性がありません。ただし、日本の通信インフラ(短期通信網)を独占しているので、ビジネスの安全性は極めて高いといえます。世界中のネット企業が日本でネット事業をするにはNTTの通信網を借りる必要があります。NTTは、安価に通信網を開放する義務があるので、そこで大もうけできませんが、安定的に収益を得ることができます。
NTTには、NTTドコモ・NTTデータなどの高収益子会社があります。世界景気の影響をあまり受けないディフェンシブなビジネスで、NTTの連結営業利益率は、安定的に14%近くの水準を保っています。
財務良好、収益基盤の安定的な配当利回り株として、長期投資をして良いと思います。
投資すべきでないのは、円建て1年で利回り10%の債券
債券投資にも、さまざまなリスクがあります。代表的なリスクは、信用リスク(破綻すると元本が棄損)・金利上昇リスク(金利上昇時に値下がりするリスク)・流動性リスク(売りたい時に売れないリスク)などです。デリバティブ(先物・オプション・スワップなど)を使ってもっと複雑なリスクを負っている債券(仕組債)もあります。
1年で10%のリターンは、相当高いリスクを負わないと得られません。そのリスクがなんであるか、理解しないまま、投資すべきではありません。きちんと理解したら、「リスクが高すぎて投資すべきでない」という結論になると思います。
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