沖縄移住アラサー夫婦さん
もともとは関西在住で、現在は沖縄移住&セミリタイア生活に成功したアラサー夫婦。
夫さんは専門学校卒の理学療法士、妻さんは調理系高校卒業後、アパレル販売員。2017年に初めて沖縄に訪れ、その美しさに感動。夫婦合わせて600万円の借金を抱えていた低収入カップルだったが、「沖縄に移住する!」を目標とし、借金返済と貯蓄を開始。効率的に資金増額するために預金から投資へ切り替え、沖縄移住後の生活を支えてくれる高配当投資にも目覚め、2020年5月、資産運用額1,000万円を達成。1年後の2021年5月は2,000万円達成。2022年7月に沖縄移住に成功。高配当銘柄からの配当金と、YouTubeやInstagramなどの収益で現在は資産約4,000万円を達成し、現在は沖縄で、晴耕雨読の生活を送っている。
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著書『借金600万円から7年で資産4000万円を達成した アラサー夫婦のゆる早セミリタイア』

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トウシル:著書の『アラサー夫婦のゆる早セミリタイア』を拝読しました! 序文に「夫婦合わせて600万円もの借金があった」とサラッと書いてあったのですが、なかなか高額の借金でびっくりしました! 

夫さん:僕は、理学療法士になるための専門学校の奨学金が200万円ありました。

妻さん:私は高校の学費の奨学金と、趣味のスキューバダイビングの資格を取るためのローン、合わせて400万円の借金があったんです。 

借金600万円から7年で資産4000万円を達成した アラサー夫婦のゆる早セミリタイア/主婦と生活社/2023年8月28日発売/1,650円(税込)

トウシル:それぞれまっとうな理由の借金ではあるのですが、20代で600万円の借金とは…。「人生シンドイ…」とか思いませんでしたか?

夫さん:確かに(笑)。理学療法士は、長く続けてもぐんぐん給料が上がっていくような職業ではないので、あのまま続けていても、返済には時間がかなりかかったかもしれません。

妻さん:私はアパレル販売員だったのですが、長時間働いても給料は低いままで、正直ツライ、と思っていた時期も長かったです。

トウシル:お二人とも、どうやって借金を返済していったんですか?

夫さん:二人が抱えていた借金のうち、利子が高いものから優先に返済していくことにしました。

妻さん:私の高校の奨学金は無利子なので急ぐ必要はなかったのですが、スキューバのローンが一番高利子だったので、そこの完済をまず目指しました。

夫さん:借金返済のために、二人で実行したのは、「収入をアップさせる」という方法です。僕はまず、理学療法士として給与の高い会社に転職して、年収を100万円アップさせました。

 さらに年末年始や祝日も出勤し、週6日勤務に切り替えて、さらに年収を100万円アップ、つまり、合計で約200万円、年収をアップさせたんです。そして副業としてYouTubeの配信を開始しました。

妻さん:私はまず、正社員から派遣社員へ、働き方を変えました。それまでは、正社員でアパレルの販売員をしていたのですが、アパレル販売員って、正社員だと給与が本当に低いんです。

 暗黙の了解でサービス残業もあり、派遣になって働いた時間だけきちんと時給をもらったほうが、同じ時間働いても収入がぐんとアップするということに気づいて、年収が高い派遣会社に何度か転職しました。

 最後は、過去の実績を加味して時給を決めてくれる、販売専門の派遣会社に所属して、最終的には、正社員時代より100万円くらい年収がアップしました。

トウシル:夫婦で約300万円、年収をアップさせたんですね。それはスゴイ! ただ、お二人とも、労働実態はハードになって、大変だったのでは? よく耐えられましたね…。

夫さん:僕たちは、借金返済が本当の目標ではなかったので、キツイ仕事もハードなスケジュールも、そんなに苦にならなかったんです。

妻さん:2017年に、二人で初めて沖縄に行ったんですが、その時、海の美しさや沖縄料理のおいしさ、自然の豊かさ、人の温かさなどに心から感動して、その後何度も沖縄へ旅行に行き始めました。そのうち、「旅行で訪れるだけでなく、沖縄に住みたい!」と思うようになりました。

初めて訪れたのは沖縄本島。以来、沖縄の美しさに惹かれてリピーターとなり、ついに移住を決意。夫婦二人とも「寒いのが苦手」だったのも理由の一つ。

夫さん:「沖縄に移住しよう!」という夢が決まったので、短期集中のパワープレイに耐えられたんだと思います。さらに、お金の使い方もかなり変わりました。

 それまでは僕も服にけっこうなお金をかけていたんですが、沖縄に住むならTシャツと短パンと島ぞうりくらいで半年は過ごせますよね。どうせ移住するなら冬服は最低限でいいな…など、移住後に必要のないものは買わなくなりました。付き合いの飲み会も極力減らしました。

妻さん:沖縄に移住できるんなら、これはいらないかな、あれもいらないな、と不必要な支出を減らすことも苦にならなくなりました。

 例えば、毎月行っていたネイルサロンもいらない、染めずに黒髪にしたら、美容院代もそんなにかからない、まつげエクステも必要ない…と。優先順位の第一位が「沖縄に移住する」だったので、美容費や被服費、娯楽費の優先順位がぐんと下がったんです。

約8万円の節約に成功!

トウシル:確かに、お二人共通の夢や目標があれば、ガマンがそんなに辛くなりませんよね。

夫さん:YouTubeも「沖縄移住計画」をタイトルに入れて、目標達成までのリアルなレポートも配信していました。応援してくれる人がたくさんいたのもパワーになりました。

トウシル:借金はいつ完済できたんですか?

夫さん:一気に全部返した!という感じではないんです。借金返済と並行して、資産を増やすことにも注力し始めていたので、気が付いたら返済が完了していて、沖縄移住のための資金も増えていた、という感じです。

 沖縄移住を目標にしたとき、沖縄生活について徹底的に調べ始めたんですが、沖縄って日本の中でも給与が低く、案外物価も高いという事実が浮上してきて。借金返済と並行して、まずは、2020年までに、沖縄移住に必要な1,000万円貯めよう!という目標を立て、なんとか達成することができました。

トウシル:初沖縄の2017年からわずか3年間で1,000万円を貯める、といっても、簡単ではなかったと思います。どんなふうに資金を増やしていったんですか?

夫さん:最初は本業の勤務時間を増やして本来の年収をアップすることと、YouTube配信を開始して副収入を増やす、というパワープレイでした。借金返済と並行してコツコツ貯金をしていたんですが、やっぱり貯金だけではなかなか資金は増えないですよね。

 そんな時、たまたま立ち寄ったコンビニの雑誌コーナーで「つみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」を特集している雑誌を手に取ったんです。ちょうどつみたてNISAが始まる2018年です。

「こんな制度が始まるのか。これなら貯金感覚で自分にもできるんじゃないか」と思って、NISA口座を開設し、毎月5,000円ずつの積み立てを始めたのが、貯金から投資へ転換したきっかけです。

トウシル: ご夫婦でつみたてNISAを始めたんですか?

夫さん:いえ、最初は僕だけがNISA口座を開設しました。最初は、単純に、投資信託の人気ランキングの上位銘柄から選んでいて、信託報酬が高いアクティブファンドを選んだりと失敗もしていたんですが、そのうち、信託報酬が低い楽天・全世界株式インデックス・ファンド楽天・全米株式インデックス・ファンドの二つに絞って、積立をしていました。

 ただ、投資だけで資金1,000万円を実現したのではなく、同時期から、副業のYouTubeやSNSなどが収益化でき始めたのも大きかったです。総合的に収入が増えたのと、増えた収入を効率的に増やすことができるようになったのが、資金1,000万円達成の理由だと思います。

登録者数11.2万人の「アラサー夫婦の沖縄移住セミリタイア計画」
セミリタイア達成の報告回の再生回数は約30万。応援してくれる人の多さは、ご夫婦のお人柄と、飾らない誠実な内容ゆえ。

トウシル:セミリタイアして、実際に沖縄に移住した2022年には、総資産は3,000万円を超えていましたね。

夫さん:はい。2020年に入籍し、妻さんが一般NISA口座を開設し、二人で投資を始めたのが、資産増のスピードアップの大きな原動力になりました。

 実は僕は、父が投資で失敗していて、投資に対していいイメージを持っていませんでした。ただ、先ほども言ったように沖縄は賃金が安いので、沖縄移住後の生活を考えたときに、もう少し資産があったほうが余裕のある生活を送れると思ったんです。

トウシル:せっかく移住したのに、沖縄でも働きづめ、というのではつらいですもんね。

夫さん:はい。投資枠を二人でもって、配当に支えられながら生活することができればベストだなと思いました。そこで、本格的に投資と向き合って、資産を積極的に増やしていく方向へ進み始めたんです。

トウシル:中編では、本格的に投資を始め、資産を着実に増やした方法について詳しく伺います!

>>高配当とインデックス投資の二刀流で資産増に成功!沖縄アラサー夫婦さんインタビュー[中編]
>>夢の沖縄で離島めぐり!ゆる早セミリタイアライフを紹介 沖縄アラサー夫婦さんインタビュー[後編]