米国株で資産を大きく増やし、早期退職を実現した

──リーマンショックの頃は、エルさんのポートフォリオは、まだ日本株がメインだったと思いますが、米国株はいつごろ買い始めたのですか。

 最初に買ったのは、リーマンショックの少し前、2005年のことです。私は本が大好きで、月に何冊も買うので、当時からアマゾン・ドット・コム(AMZN)を利用していました。

 それで、利用者の観点から、「こんな便利なものはない、この会社は絶対に伸びるぞ」と考え、アマゾン・ドット・コムの株を買いました。当時アマゾンはまだ赤字企業で、株価も安かったんです。

──今、アマゾンの株価はとんでもないことになっています。安値の頃、購入したとなるとそうとう利益が出たのでは?

 今もアマゾンは主力銘柄の1つですが、当時からずっと持ち続けていたというわけではないんです。何度か売ったり買ったりしています。だから、皆さんが想像するような、おいしい思いはしていません(笑)。

──それを機に米国株の割合を増やしていったのですか?

 いえ、その頃はまだ米国株は簡単に買えなかったんですよ。一般口座で買うしかなくて、売却したときの税金処理も面倒でした。

 そのため、その後もしばらくは日本株中心でした。本格的に米国株投資を始めたのは、特定口座で買えるようになった2015年ごろからです。

──米国株のほうが、成績がよかったからですか?

 その通りです。私は40歳のとき「2020年までに株式投資で1億円の資産を築き、早期リタイアする」という目標を掲げたのですが、目標より1年早く1億円に到達し、早期リタイアを実現しました。

 その大きな要因は米国株でした。2015年に米国株投資を本格的に始めていたからこそ、大きく資産を増やすことができたのです。ずっと日本株しか買っていなかったら、今もまだ会社に勤めていたかもしれません。

──次回は米国株の魅力をお聞きします。

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