【米ドル/円】QE3導入の思惑から、ドル売りに

昨日までの動向

1月 26日 米ドル/円:[始値] 77.785[高値] 77.799[安値] 77.286[終値] 77.440 ※数値はBID値です。

26日米ドル/円は、陰線引けとなりました。

東京市場では、先日のFOMCの流れから、米ドル/円はロング解消の動きとなりましたが、大きく売り込めず、終始小動きの展開となりました。

欧米市場では、イタリア国債の入札好調や、ギリシャ債務交換での新展開でEUR買いUSD売りの展開となり、米ドル円は77.30円を割り込む場面も見られました。

米ドル/円 直近の値動きと主なイベント

東京市場概況

先日のFOMCの流れや、QE3導入の思惑から米ドル/円はロング解消の動きとなりましたが、77.40円にあるストップを付けるまでに至らず、終始小動きの展開になりました。

欧米市場概況

【米ドル/円】
欧州序盤はイタリア債の好調さや、さらに、ギリシャ債務交換での新展開で米ドル売りの展開となり、77.30円を割り込む場面も見られました。その後は短期筋による買戻しもあり77.44レベルで引けました。

【ユーロ/円】
ユーロ/円は、陰線引けとなりました。
イタリア国債10年が利率6%を切る好調さや、ギリシャ債務交換を表面利率3.75%の新提案を用意しているとの報道があり、EUR/USDで1.3183レベルまで、ユーロ/円は102.19レベルまで上昇しました。しかし、上昇後は大口の売りが出た模様でEUR/USDは1.3095レベル、ユーロ円は101.42レベルまで下落し、そのままのレベルで引けました。

【豪ドル/円】
豪ドル/円は、陰線引けとなりました。
米市場序盤まで堅調に推移していました豪ドル/円は.82.82レベルまで上昇しましたが、米株価がマイナスに転じると、株価に敏感な通貨であるため、82.15レベルまで下落し、そのままのレベルで引けました。

本日の展望

【米ドル/円】次の一手

本日はアメリカ時間に重要指標発表が重なっておりますが、特に注目は日本時間22時30分発表の米GDP-4Qで、マーケット予想が3%と先進国の中では高い数字であるために、下値は限定的と考えられます。ただし、金融緩和の後の、量的緩和(QE3)導入を望む声が多くなるようですと、ドル安に振れやすくなるでしょう。

米ドル/円 日足チャート

【ユーロ/円】底堅い

1月30日のEU首脳会談に向け、ギリシャ債務交換問題等の進展が注目される、マーケットではやや落ち着きを見せており、EURは対ドルで1.30前半レベルでは買い意欲が強い展開です。ユーロ円も102円台では売り意欲が多いようですが、こちらも対ドルの買いに支えられ、下値は限定的と思われます。

ユーロ/円 日足チャート

【豪ドル/円】利益確定の売りが出やすい地合

週末に向けた利益確定の売りが出やすい展開になりそうです。ただし、大勢を変えるような動きではなく、下値あたりでは買い意欲が強く、押し目買いの展開になりそうです。

豪ドル/円 日足チャート

ユーロ/ドル 週足チャート ・日足チャート

本日の主な指標

<欧米市場>
【注目度☆☆☆】東京時間22:30 (米)GDP     -4Q(速報値)  予想+3.0%  前回+1.8%
【注目度☆☆☆】東京時間22:30 (米)GDP価格指数 -4Q(速報値)  予想+1.9%  前回+2.6%
【注目度☆☆☆】東京時間22:30 (米)コアPCE   -4Q(速報値)  予想+0.9%  前回+2.1%
【注目度☆☆☆】東京時間22:30 (米)個人消費   -4Q(速報値)  予想+2.4%  前回+1.7%

※注目度は☆☆☆が高 ☆☆は中を示します。

 

参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド

当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。