【米ドル/円】米ドル/円年初来高値更新
昨日までの動向
1月 24日
米ドル/円:[始値] 77.001[高値] 77.844[安値]76.951[終値] 77.677 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値]100.279[高値]101.276[安値]99.986[終値]101.227 ※数値はBID値です。
24日米ドル/円は、陽線、ユーロ/円は陽線引けとなりました。
東京市場では、日銀政策決定会合後の白川日銀総裁の記者会見までは米ドル/円は77円を挟んで、ユーロ/円は100円前半での終始小動きに展開してました。
欧米市場では、白川日銀総裁の記者会見後、米ドル/円は77.40円、100.80円アラウンドまで上昇しました。
一旦は、実需筋の売りオーダーに抑えられる展開となりましたが、日本の貿易収支の赤字確実との思惑やギリシャ債務問題の難航を背景に米ドル買いで、米ドル/は77.85円アラウンド、ユーロ/円は連られて、101.30手前まで上昇しました。
米ドル/円 直近の値動きと主なイベント
東京市場概況
東京市場では、白川日銀総裁の記者会見待ちで、77円を挟んだ小動きに展開しました。
欧米市場概況
【米ドル/円】
米ドル/円は、白川日銀総裁からの今年度の経済成長率の下方修正(2.2%→2.0%)発言や、WSJに日本の貿易収支黒字終焉との記事が掲載され、2011年の貿易収支の31年ぶりの赤字確実との思惑も入り、本邦実需筋の売りをこなしながら、年初来高値77.844円まで上昇しました。
【ユーロ/円】
米ドル円の上昇に連れる形となり、101円台にしっかりのせてきました。しかし、ギリシャ債務交換協議の難航や、IMFによる欧州債務危機の影響で欧州圏の経済成長率は-0.5%成長の見通し等で、昨日とは一転してEUR売りの展開となりました。対ドルで1.3060アラウンドから1.2950アラウンドまで下落しました。1.2950ではBISの買い支えられ、FRBによるQE3(量的緩和)の思惑から、ドル売りとなり1.3030アラウンドまで戻す展開となりました。
【豪ドル/円】
豪ドル円は、陽線引けとなりました。
こちらも、米ドル/円の上昇に連れる形となり、81.50円アラウンドまで上昇しました。米ドル買いから、AUDは売り基調の展開となりましたが、押し目はファンド筋の買いが入ってくるようです。
本日の展望
【米ドル/円】底堅い展開
2011年の貿易収支が31年ぶりの赤字(約-2.5兆)となり、マーケットセンチメントは円売りに傾いています。
依然本邦実需筋の売りは見られますが、短期筋のファンドから積極的な買いや、オプション絡みの買いが出やすい展開となっており、昨日の高値77.85レベルをしっかり上抜け出来るかがポイントになってます。
下値は昨日までのレジスタンスであった77.30がサポートされるか、その下は、76.60まで10銭刻みでストップがあるようです。
米ドル/円 日足チャート
【ユーロ/円】連日の上昇を警戒?
こちらも、短期筋のファンドから積極的な買いがみられ、底堅い展開となっています。米ドル/円同様、本邦実需筋の売りで現状は昨日の高値を上抜けまでは至っていません。マーケットはギリシャ債務問題等に、振り回されており、連日の上昇を警戒する向きもあり、ギリシャ債務交換協議や、用心発言等には注意が必要です。
ユーロ/円 日足チャート
【豪ドル/円】消費者物価指数-4Q
本日9時30分に4Q-消費者物価指数が発表され、前年比で+3.1%(+3.3%)と予想より悪い数字で発表直後はAUD売りに素直に反応し、対ドルで1.0450を割り込んだものの、3%台の物価上昇率を維持してることを背景に、急激なAUD買いに反応し、1.0530アラウンドまで上昇しました。対円でも3ヵ月ぶりの82円台へ、このレベルより上値は売りが並んでいるようです。
豪ドル/円 日足チャート
ユーロ/ドル 週足チャート ・日足チャート
本日の主な指標
<欧米市場>
【注目度☆ 】東京時間18:00 (独)IFO景気動向 -1月 予想値107.5 前回 107.2
【注目度☆ 】東京時間18:00 (独)IFO現況評価値-1月 予想値116.8 前回 116.7
【注目度☆ 】東京時間18:00 (独)IFO予想値 -1月 予想値98.9 前回 98.4
【注目度☆☆☆】東京時間26:30 (米) FOMC 予想値 2.5% 前回 2.5%
※注目度は☆☆☆が高 ☆☆は中を示します。
参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド
※当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。