昨日(2016年08月22日)の動向
週明けのマーケットは、FRB副議長の発言を受けてドル買い優勢のスタートになりました。
フィッシャー・FRB副議長は、「コアインフレ率はFRBが目標とする2%達成にかなり近づいている」、「雇用は2010年を底に目覚ましい伸びを遂げた」と発言。利上げに前向きであることを予感させ、今週最大のイベント、ジャクソンホールのイエレン議長のスピーチに対する期待をさらに盛り上げることになりました。
米ドル/円は東京時間午後までに100.93円まで上昇。しかしドル高の動きは徐々に弱まり、101円に乗せられずに切り返すと、海外時間には100.20円まで下押し。終値は100.311円(前日比0.14円)でした。
先週公表された、FOMC議事録とECB議事録からは、両中央銀行ともにブレグジットを大過なく乗り切れたという安心感がうかがえました。一方で、インフレ率の低迷は相変わらずであり、FRBにもECBにとっても、最大の懸念となっています。特に欧州では、改善の兆しがほとんど見られないため、一部にはECBが来月にも追加緩和を踏み切るとの予想も出ています。
米国では、何名かのFOMC委員は、インフレの継続的上昇の確証を得られるまで再利上げは見送るべきと主張しています。その一方で、ダドリー・NY連銀総裁などは、9月利上げを支持。今週のジャクソンホールにおける、イエレン議長の講演がどちら側に寄り添った内容になるのかというのが、今週のマーケットの最大の注目点になります。イエレン議長が年1回の利上げを必要と考えているなら、ダドリー連銀総裁サイドに立って、9月あるいは12月の利上げを示唆するでしょう。米ドル/円が大きく反転するきっかけになる可能性もあります。
2016年08月22日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 100.591 | 100.931 | 100.207 | 100.311 |
ユーロ/円 | 113.904 | 113.905 | 113.405 | 113.562 |
豪ドル/円 | 76.584 | 76.774 | 76.343 | 76.510 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2016年08月23日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは101.45円(2016年08月15日高値圏)、サポートは 99.50円(2016年08月16日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 101.45 | 102.28 | 99.50 | 98.79 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは114.03円(2016年08月12日高値圏)、サポートは 112.31円(2016年08月05日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1426ドル(2016年06月24日高値圏)、サポートは 1.1239ドル(2016年08月17日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 114.03 | 114.82 | 112.31 | 111.07 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは77.80円(2016年08月15日高値圏)、サポートは 75.93円(2016年07月11日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 77.80 | 78.55 | 75.93 | 75.04 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年08月23日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2016年08月23日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★ | 20:00 | (トルコ) トルコ中銀、政策金利 | 7.50% | 7.50% |
★★ | 23:00 | (欧) 8月消費者信頼感(速報値) | -7.7 | -7.9 |
★★★ | 23:00 | (米) 7月新築住宅販売件数(年率換算件数) | 58.0万人 | 59.2万人 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します