家計の救済策

根拠なき投資ほど怖いものはないことを知る

 投資をする上で情報収集は必要不可欠です。利益も損失も自分に返ってくる以上、他人の意見をそのまま信じることなく、自分で投資判断を下す必要があります。その一方で、他人の意見も参考にして、自分の判断に固執しないようにする視野の広さも求められます。

 このような投資判断力は、一朝一夕で身につきません。そのため、大きな投資判断を求められない投資信託による「積み立て投資」のような長期分散投資が広まっているのは、必然といえるかもしれません。

 実は、個人投資家が投資で失敗する理由の多くは、投資知識の少なさが大きな問題ではありません。不合理な心理的作用が影響して、投資判断を誤っていることが多いと感じます。企業への偏見や感覚的なアプローチ、群集心理などにより、損失を出してしまうのです。

 投資経験や知識は大切です。しかし、投資に慣れないうちは客観的に自分と向き合い、心理的作用を理解した上で、冷静で適切な判断を下すことが、投資上達への近道と言えるのです。

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