投資初心者がやりがちな2つの悪手

1:日経平均株価と、日経レバレッジETF投資の違いを理解せず投資

 日経レバレッジETFは、日経平均株価の2倍の大きさで動きますが、これは1日単位で考えた場合。実は、投資期間が長くなればなるほど、複利効果によって、下図のように日経平均株価の動きとは大きく異なってくるのです。

 株価が右肩上がりなら、複利効果によって、購入時から比較すると、利益は2倍以上に推移。逆に、右肩下りの場合は損失が広がります。ところがもっと恐ろしいのは、株価がボックス圏(一定の価格帯で変動を繰り返す相場)で推移した場合、日経レバレッジETFは下図のようにどんどん減価していくことです。

 いざ投資を始めると、この基本的な仕組みを忘れてしまい、評価損が出ると、「長期投資でいこう」と安易に考えてしまう人が多いのです。当初の投資方針とは違った投資をしている時点で失敗を認め、処理すべき事態といえるでしょう。