昨日(2016年08月25日)の動向

この日の米ドル/円相場も、100円台半ばでこう着状態が続きました。
複数の連銀総裁から米経済見通しに前向きな発言があったことに加え米耐久財受注がしっかりしていたことが、100.30円で下値を支えました。しかし上値を試す勢いもなく、高値は東京時間につけた100.61円、終値は100.53円(前日比+0.085円)でした。

市場の全神経は、今夜のジャクソンホールに集中しています。
イエレン議長は、講演で、年内利上げの可能性を示唆することになるでしょう。
利上げ時期に関して、市場参加者の多くは12月を予想していますが、イエレン議長は、9月の可能性排除しないでしょう。来週は米雇用統計がありますが、その結果次第では9月利上げに向けた期待が大きく膨らむことも考えられます。

FOMCにとっても、年内少なくとも1回は利上げして実績を残す必要があります。なぜなら今年見送ることになれば、昨年12月の利上げ自体が政策ミスだったということになりかねないからです。

しかし、今年の利上げが必ずしも利上げ継続を確約しているわけではありません。可能性は低いにしても、FOMCが今年をもって利上げを終了するというリスクシナリオも残っています。これはある意味、利上げ先送りよりも深刻です。米ドル/円にとっては、日米金利差拡大という要素が消滅してしまうと、円安に戻るチャンスはかなり狭まることを覚悟しなくてはいけません。

いずれにしても、ジャクソンホールのイエレン議長の言葉の中から、FOMC年内利上げの意志を確認することが、今日の市場にとって最大の課題。そして、来週からマーケットは、米利上げをメインテーマとして動き始めるでしょう。

2016年08月25日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 100.402 100.615 100.302 100.530
ユーロ/円 113.114 113.576 113.095 113.414
豪ドル/円 76.433 76.720 76.419 76.577

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2016年08月26日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは101.45円(2016年08月15日高値圏)、サポートは 99.50円(2016年08月16日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 101.45 102.28 99.50 98.79

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは114.03円(2016年08月12日高値圏)、サポートは 112.31円(2016年08月05日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1366ドル(2016年08月18日高値圏)、サポートは 1.1239ドル(2016年08月17日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 114.03 114.82 112.31 111.07

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは77.80円(2016年08月15日高値圏)、サポートは 75.93円(2016年07月11日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 77.80 78.55 75.93 75.04

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2016年08月26日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2016年08月26日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 17:30 (英) 4-6月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前期比) 0.6% 0.6%
★★★ 17:30 (英) 4-6月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前年同期比) 2.2% 2.2%
★★★ 21:30 (米) 4-6月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前期比年率) 1.1% 1.2%
★★★ 23:00 (米) イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言 - -
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します