昨日(2016年10月12日)の動向
12日の米ドル/円は、103.29円を安値にして103円台半ばから後半で揉み合いを続けた後、NY時間になって7月29日以来となる104.48円まで上昇。
この日公表されたFOMC議事録は、利上げ時期で意見が分かれているものの、利上げ自体にはFOMC委員のほぼ全員が前向きであることを確認する内容でした。ただし、織り込み済として市場の反応は限定的。終値は104.181円(前日比+0.686円)で、104円台を維持して引けました。
11日に1.2085ドルまで激しく売られたポンド/ドルは、この日の東京市場では買戻しが入りました。メイ英首相は、EU離脱交渉の正式開始前に、英議会がその内容や方法ついて検証することを受け入れました。メイ英首相が、ハード・ブレグジットに向かって突き進んでいくとの懸念がポンド暴落の主因とされています。議会がメイ首相にブレーキをかける権利を得たことで、EU離脱の方向は変わらないとしても、せめてソフト・ブレグジットに方針転換する公算がでてきました。ポンド/ドルは、1.2104ドルを安値に、1.2325ドルまで値を戻し、ポンド/円も125.30円から127.70円まで回復。しかし反発は一時的で、NY市場では再び1.22ドル割れ近くまで売り戻されました。
ユーロ/ドルは続落。この日も7月27日以来の安値を更新して1.1004ドルまで値を下げました。米利上げ期待によるドル需要、リスクオフ、キャリートレードの巻き戻し、そしてユーロ圏の政治経済の不透明感が増していることが、ユーロに対する圧力となっています。
2016年10月12日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 103.492 | 104.481 | 103.275 | 104.181 |
ユーロ/円 | 114.392 | 115.169 | 114.034 | 114.674 |
豪ドル/円 | 77.980 | 79.030 | 77.966 | 78.782 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2016年10月13日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは104.49円(2016年10月12日高値圏)、サポートは 103.16円(2016年10月11日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 104.32 | 105.53 | 102.67 | 101.20 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは115.79円(2016年10月11日高値圏)、サポートは 113.62円(2016年10月03日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1068ドル(2016年10月12日高値圏)、サポートは 1.0951ドル(2016年07月25日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 115.79 | 116.37 | 113.62 | 112.59 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1068ドル(2016年10月12日高値圏)、サポートは 1.0951ドル(2016年07月25日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 79.14 | 79.74 | 77.35 | 76.49 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年10月13日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2016年10月13日)の主な指標
重要な経済指標の発表はありません。