昨日(2016年10月04日)の動向
4日、101円台後半からスタートした米ドル/円は大きく円安に動き、東京時間に日銀会合以来となる102円台にのせました。前日の堅調な米指標がきっかけとなって、マーケットが全体的なドル買いへ向かいました。米ドル/円は、5月からのトレンドラインを上に抜け、テクニカル的にもドル買い・円売りが強まると、NY時間には102.96円まで上昇。終値は102.884円(+1.246円)でした。
一方でポンド/ドルは大幅下落。メイ英首相が、来年3月末までにEU離脱交渉を開始することを明言してからポンドの地合いが悪化。この日はついにEU離脱後の安値を更新して、1985年以来となる1.2717ドルまで下落しました。
ドル買い優勢のなかで、ユーロ/ドルも、1.12ドル前半から欧州時間には1.1137ドルまで下落しましたが、ECBが緩和縮小(テーパリング)を検討していると報じられたことで、1.1238ドルまで急反発。ただし、報道内容としては、ECBが緩和を突然終了するような「ハードランディング」は避けるだろうというもの。ECBにとっての最大の懸案事項は、来年3月に期限を迎える量的緩和を延長することに変わりはありません。
またRBAはこの日の会合で、予想通り政策金利を1.5%に据え置きました。RBA声明は、労働市場に対してやや弱気の見解だったものの、全体としては中立姿勢。豪ドルの反応は限定的でした。
2016年10月04日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 101.607 | 102.969 | 101.559 | 102.884 |
ユーロ/円 | 113.901 | 115.377 | 113.866 | 115.297 |
豪ドル/円 | 77.947 | 78.707 | 77.898 | 78.392 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2016年10月05日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは103.36円(2016年09月14日高値圏)、サポートは 101.20円(2016年10月03日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 103.36 | 103.81 | 101.20 | 100.05 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは115.45円(2016年09月15日高値圏)、サポートは 113.62円(2016年10月03日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1285ドル(2016年09月09日高値圏)、サポートは 1.1137ドル(2016年10月04日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 115.45 | 116.37 | 113.62 | 112.59 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは79.14円(2016年09月06日高値圏)、サポートは 77.35円(2016年10月03日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 79.14 | 79.74 | 77.35 | 76.49 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年10月05日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2016年10月05日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★ | 16:55 | (独) 9月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) | 50.6 | 50.6 |
★★ | 17:00 | (欧) 9月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) | 52.1 | 52.1 |
★★ | 17:30 | (英) 9月サービス部門購買担当者景気指数(PMI) | 52.2 | 52.9 |
★★★ | 23:00 | (米) 9月ISM非製造業景況指数(総合) | 53.0 | 51.4 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します