昨日(2016年09月29日)の動向

29日、東京市場の米ドル/円相場は、大きくドル高・円安に動きました。OPECの減産合意がマーケットをリスクオンのムードにかえ、米ドル/円は東京時間の朝の100.63円を安値に欧州時間序盤までに101円台後半まで上昇。その後いったん押し戻されましたが、米4-6月期GDP(確定値)の上方修正を好感した買いが入ると101.83円まで値を伸ばし、この日の高値をつけました。
ところが、ドイツ銀行の経営不安問題が金融市場の信用不安を煽り、ダウ平均株価が一時200ドル以上急落。リスクオンが弱まって、米ドル/円は100円台後半まで上げ幅を縮小しました。終値は101.026円(前日比+0.344円)でした。

ユーロ/ドルは、1.1249ドルから1.11965ドルまで下落。ユーロ/円も114.18円を高値に一時112.87円まで売られましたが、113円台前半まで値を戻し、終値ベースでは前日比プラスを維持しました。

原油先物価格は、OPEC減産合意で続伸。しかし、OPECが実際に合意できるかについては、すでに疑問の声があがっています。国別の生産量割り当て交渉が難航することは明らかで、11月30日の次回会合までに駆け込み増産もあることを考えると、原油価格上昇が続くことは期待できません。減産よりもむしろ、国交断絶状態にあるサウジアラビアがイランに歩み寄ったという事実にインパクトがあったように思われます。

2016年09月29日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 100.644 101.839 100.636 101.026
ユーロ/円 112.890 114.185 112.871 113.371
豪ドル/円 77.377 78.167 76.898 77.127

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2016年09月30日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは101.84円(2016年09月29日高値圏)、サポートは 100.05円(2016年08月26日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 101.84 102.80 100.05 99.50

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは114.40円(2016年09月21日高値圏)、サポートは 112.07円(2016年09月22日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1285ドル(2016年09月09日高値圏)、サポートは 1.1181ドル(2016年09月28日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 114.40 114.84 112.07 111.07

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは78.33円(2016年09月09日高値圏)、サポートは 76.85円(2016年09月28日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 78.33 79.14 76.85 76.15

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2016年09月30日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2016年09月30日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 17:30 (英) 4-6月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前期比) 0.6% 0.6%
★★★ 17:30 (英) 4-6月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前年同期比) 2.2% 2.2%
★★★ 18:00 (欧) 9月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比) 0.4% 0.2%
★★★ 21:30 (加) 7月月次国内総生産(GDP)(前月比) 0.6%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します