昨日(2016年09月20日)の動向

20日の米ドル/円は、東京時間午前に、当日高値となる102.06円をつけましたが、すぐに押し戻されて、欧州時間序盤には逆に101.53円まで売られました。終値は101.727円(前日比-0.179円)。

今夜のFOMCは利上げ見送りとの見方が大勢を占めています。しかし、FOMCが利上げに消極的というわけではなく、12月利上げに強い含みをもたせる、いわゆるタカ派的見送りとなるでしょう。イエレン議長が会見で何を語るかに注目したいと思います。

また、可能性は低いものの、9月利上げ確率がゼロというわけではありません。仮にFOMCが今回利上げするならば、それで年内おしまいではなく、逆に「12月再利上げ」の確率が急速に高まることになるでしょう。

もっとも、マーケットが関心を持っているのは、日銀会合の方です。日銀は、本日の会合でイールドカーブをスティーブ化させるための政策を取り入れると見られています。そうなった場合、国内投資家の海外投資需要が後退するとの思惑や、キャリートレードの見直しでクロス円に圧力がかかることが予想されます。


欧州通貨ではユーロとポンドが下落。ユーロ/ドルは、9月8日に1.1326ドルの高値をつけてから、この日は再び1.1148ドルまで押し戻されました。今月1.3443ドル台まで上昇したポンド/ドルも、再び1.30ドルを割り、8月16日以来の1.2946ドルまで水準を切り下げています。一方、豪ドルは、0.7529ドルから0.7564ドルのレンジで小動き。この日公表されたRBA議事録には反応薄でした。

2016年09月20日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 101.896 102.061 101.537 101.727
ユーロ/円 113.871 114.018 113.394 113.407
豪ドル/円 76.774 77.000 76.670 76.845

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2016年09月21日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは102.75円(2016年09月15日高値圏)、サポートは 101.42円(2016年09月13日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 102.75 103.36 101.42 101.19

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは114.84円(2016年09月16日高値圏)、サポートは 113.13円(2016年08月26日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1285ドル(2016年09月09日高値圏)、サポートは 1.1112ドル(2016年08月10日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 114.84 115.45 113.13 112.31

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは77.45円(2016年09月12日高値圏)、サポートは 75.93円(2016年07月11日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 77.45 78.33 75.93 75.04

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2016年09月21日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2016年09月21日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ (日) 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表 -0.10% -0.10%
★★★ 15:30 (日) 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見 - -
★★★ 27:00 (米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表 0.25-0.50% 0.25-0.50%
★★★ 27:30 (米) イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見 - -
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します