昨日(2016年11月10日)の動向
米大統領選から1日経ったマーケットでは、引き続きドル買いが優勢となりました。
105円台後半からスタートした米ドル/円は、欧州時間に106円台に乗せると、NY時間にはさらに値を伸ばして、7月21日以来の高値となる106.94円をつけました。その後も高値圏を維持して、終値は106.818円(前日比+1.131円)。またユーロ/ドルは頭が重いまま、1.0887ドルまで値を下げました。ドル買いは、株高と米長期金利高が後押ししています。ダウ平均株価は過去最高を更新し、米長期金利が2%台に上昇しました。
しかし、この動きはリスクオンというより、行き過ぎた悲観の反動と、トランプ政策に対する先買いが加わっただけです。トランプ氏が金融規制法案のドットフランク法を廃案にすると話していたことから金融株が買われ、経済政策は金融緩和政策よりも財政出動だろうということで建設株や長期金利が上昇しているわけです。
たしかにトランプ次期大統領は「優れた経済政策を用意している」とは言いましたが、具体的な政策を示したわけではありません。突然、風向きが変わることは十分ありえます。
RBNZはこの日、政策金利を25bp引き下げ1.75%にすると発表。予想通りの結果であり、また今回でRBNZの利下げは打ち止めと考えられていたため、利下げにもかかわらず、NZドル/ドルは逆に0.72ドル後半から0.7360ドルまで上昇しました。ところが、RBNZが「NZドルは高すぎる」、「利下げ余地はまだある」との発言があったことで、NY時間には0.7174ドルまで反落する展開となりました。
2016年11月10日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 105.749 | 106.949 | 104.954 | 106.818 |
ユーロ/円 | 115.406 | 116.574 | 114.963 | 116.371 |
豪ドル/円 | 80.762 | 82.456 | 80.395 | 81.283 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2016年11月11日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは107.50円(2016年07月21日高値圏)、サポートは 104.95円(2016年11月10日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 107.50 | 107.90 | 104.95 | 101.18 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは116.85円(2016年07月29日高値圏)、サポートは 114.96円(2016年11月10日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0955ドル(2016年11月10日高値圏)、サポートは 1.0850ドル(2016年10月25日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 116.85 | 117.15 | 114.96 | 113.69 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは82.52円(2016年04月29日高値圏)、サポートは 80.39円(2016年11月10日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 82.52 | 84.88 | 80.39 | 76.77 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年11月11日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2016年11月11日)の主な指標
重要な経済指標の発表はありません。