昨日(2016年10月20日)の動向
20日の米ドル/円は、東京時間の朝につけた103.33円を安値に反発して、NY時間には104.16円まで上昇。終値は、103.957円(前日比+0.533円)でした。日経平均が半年ぶり高値に続伸したことや、ダドリー・NY連銀総裁が年内米利上げを肯定したことがリスクセンチメントを改善させ、ドル高・円安につながりました。またこの日は米大統領候補者の最終討論会が行われましたが、ヒラリー・クリントン民主党の優勢は変わらず。マーケットはすでに織り込み済みのため、相場の影響は限定的でした。
ECBは、予想通り政策金利を据え置き。資産買い入れプログラムの月間購入額も据え置きました。会合後の記者会見でドラギ総裁は、「12月の会合で判断する」として、今回は緩和の延長も縮小も、「議論しなかった」と述べました。ユーロ/ドルは一時1.1038ドルまで急騰しましたが、すぐに押し戻されると、英国民投票後の安値に迫る1.0915ドルまで反落。ユーロ/円も114.51円まで上昇後、113.36円まで下押ししかし、ドラギ総裁は、追加緩和をするとも、緩和縮小をしないとも言っていません。次回会合では、両方の可能性が残っています。今後の欧州経済指標の結果次第でユーロが買い戻される可能性もあります。
豪ドルは下落。RBA総裁は、「利下げ」の判断基準のひとつに雇用統計を掲げていましたが、9月の就業者数が予想に反して悪化。一転して弱気ムードが広まると、豪ドル/ドルは0.77ドルを割り、海外時間には0.7620ドルまで売られました。
2016年10月20日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 103.437 | 104.106 | 103.337 | 103.957 |
ユーロ/円 | 113.501 | 114.514 | 113.366 | 113.588 |
豪ドル/円 | 79.869 | 80.002 | 79.220 | 79.260 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2016年10月21日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは104.64円(2016年10月13日高値圏)、サポートは 103.16円(2016年10月11日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 104.64 | 105.53 | 103.16 | 102.67 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは114.68円(2016年10月18日高値圏)、サポートは 112.59円(2016年09月30日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1068ドル(2016年10月12日高値圏)、サポートは 1.0907ドル(2016年06月24日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 114.68 | 115.79 | 112.59 | 112.07 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは80.00円(2016年10月20日高値圏)、サポートは 78.82円(2016年10月17日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 80.00 | 80.98 | 78.82 | 78.37 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年10月21日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2016年10月21日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★ | 21:30 | (加) 8月小売売上高(前月比) | 0.3% | -0.1% |
★★ | 21:30 | (加) 9月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) | 1.4% | 1.1% |
★★ | 21:30 | (加) 9月消費者物価指数(CPIコア)(前年同月比) | 1.8% | 1.8% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します