昨日(2016年12月16日)の動向
16日の米ドル/円相場は、週末を控えた持ち高調整が中心の動きとなりました。118.41円を高値にしばらく揉み合いを続けましたが、前日の高値(118.66円)を超えられずに、NY時間には一時117.47円台まで下落。終値は117.969円(前日比-0.251円)で、4営業日ぶりのマイナスでした。
ドル反落のきっかけは、中国海軍が南シナ海で米海軍の無人潜水機を奪ったとの報道。リスク回避の動きが米長期金利を下げ、米ドル/円の売りに繋がりました。また、オバマ大統領が、米大統領選挙中にサイバー攻撃をしかけたとロシアを名指しで批判するなど、米ロ間にも政治的緊張が高まっています。
これらの動きは、トランプ次期大統領の「二つの中国」発言に対する中国の反発であったり、トランプ次期大統領のロシア寄りの姿勢に対する米民主党からの警戒とも考えられます。今年1月に起きた株式市場急落の原因のひとつが地政学リスクだったことを考えると、来年のマーケットがトランプ新政権の外交政策で大きく動くこともありえます。
ユーロ/ドルは、FOMC後に1.0366ドルまで急落したあと、この日は1.0473ドルまで反発。イタリア政府がモンテ・パスキ銀行など対し、資本注入をする方針を発表したことが好感されました。一方ユーロ/円は122円台後半から123円台後半のレンジで方向感に欠けた動きとなりました。
2016年12月16日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 118.160 | 118.417 | 117.470 | 117.969 |
ユーロ/円 | 123.080 | 123.633 | 122.828 | 123.288 |
豪ドル/円 | 86.932 | 87.139 | 85.748 | 86.097 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2016年12月19日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは119.05円(2016年01月27日高値圏)、サポートは 116.99円(2016年12月15日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 119.05 | 120.00 | 116.99 | 114.72 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは124.64円(2016年05月12日高値圏)、サポートは 122.08円(2016年12月13日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0538ドル(2016年12月15日高値圏)、サポートは 1.0400ドル(2016年12月16日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 124.64 | 126.85 | 122.08 | 121.53 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは87.85円(2016年01月04日高値圏)、サポートは 85.72円(2016年12月12日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 87.85 | 88.55 | 85.72 | 84.93 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年12月19日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2016年12月19日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★ | 18:00 | (独) 12月IFO企業景況感指数 | 110.6 | 110.4 |
★★★ | 27:30 | (米) イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言 | - | - |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します