昨日(2016年12月13日)の動向
月曜日に116円台まで上昇した米ドル/円は、この日はFOMCを控えた持ち高調整で伸び悩みました。とはいえ底値も堅く、何度か114円台まで押し戻されましたがすぐに切り返して、115円前半で底堅く推移。NY市場ではダウ平均株価がこの日も高値を更新して2万ドルの大台に迫りましたが、米ドル/円の動きは限られました。安値は東京時間の朝の114.77円、高値は欧州時間の115.47円、終値は115.148円(前日比+0.124円)でした。
また、クロス円ではオセアニア通貨が堅調で、NZドル/円の高値は83.22円と年初来高値を更新。豪ドル/円も今年3月以来の高値圏を維持しています。
本日はFOMCがFF金利を発表します。利上げが完全に織り込まれている今、焦点はFOMC声明文がどれだけ「タカ派」になっているか、すなわち、来年どこまで利上げするかということに移っています。声明文の内容がマーケットの期待以上に強気ならば、ドルはさらに一段上を目指すチャンスがあるでしょう。
米長期金利は、今週月曜日に2014年10月以来の2.5%台まで上昇しました。新政権のもとで実施される積極的な財政政策を先取りした動きです。とはいえ、トランプ次期大統領が具体的な政策を発表したわけではなく、そもそも、トランプ氏はまだ正式には大統領に就任していないのです。FRBが、憶測の政策に対して先回りして金利を引き上げるとは考えにくく、FOMCの「タカ派」化をあまり期待しすぎるのはリスクといえるでしょう。
FOMC後のイエレン議長の発言は、マーケットの期待とFOMCが見る現実との差を認識させるような内容になることも考えられます。FOMC声明文が前回の文言と変わっていなければ、イエレン議長は引き続き慎重であるということであり、2017年の最初の利上げは、マーケットが予想するより遅くなることも考えられます。
2016年12月13日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 114.915 | 115.472 | 114.727 | 115.148 |
ユーロ/円 | 122.230 | 122.792 | 122.082 | 122.353 |
豪ドル/円 | 86.127 | 86.588 | 86.036 | 86.377 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2016年12月14日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは116.12円(2016年12月12日高値圏)、サポートは 113.99円(2016年12月05日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 116.12 | 117.55 | 113.99 | 112.84 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは123.34円(2016年12月08日高値圏)、サポートは 121.53円(2016年12月12日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0630ドル(2016年12月09日高値圏)、サポートは 1.0503ドル(2016年12月05日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 123.34 | 124.64 | 121.53 | 120.97 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは86.70円(2016年03月31日高値圏)、サポートは 84.93円(2016年12月09日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 86.70 | 87.85 | 84.93 | 84.57 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年12月14日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2016年12月14日)の主な指標
重要な経済指標の発表はありません。