昨日(2016年12月05日)の動向
週明けの東京市場の米ドル/円は、一時112.84円へ大幅下落。
週末行われたイタリア国民投票で、改憲反対派に敗北したレンツィ首相は辞意を表明しました。レンツィ首相の敗北はほぼ予想されていたものの、僅差との予想を出していた世論調査に反して大差がついたことがショックを大きくしました。政治的混乱が、イタリアの銀行の破たんリスクを高めるとの連想からユーロ/ドルは1.0503ドルまで、ユーロ/円は118.68円まで急落しました。
しかし、欧州市場に大きな動揺はなく、イタリアの株価が切り返すとともに、国民投票のヘッジ外しが相場を持ち上げ、ユーロ/ドルは1.06台を回復。NY市場ではさらに1.0796ドルまで、1.08ドルに迫る水準まで上昇。ユーロ/円も約半年ぶりの高値となる123.18円まで買われました。
米ドル/円も、ユーロ/円が主導する形で、12月1日の高値に迫る114.77円まで反発。ただ、その後は高値警戒感と利益確定の売りで113円台前半まで急速に下げ足を強めました。終値は113.878円(前日比+0.324円)。
2016年12月05日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 113.274 | 114.778 | 112.849 | 113.878 |
ユーロ/円 | 120.821 | 123.184 | 118.686 | 122.578 |
豪ドル/円 | 84.400 | 85.545 | 83.768 | 85.092 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2016年12月06日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは114.90円(2016年02月16日高値圏)、サポートは 112.05円(2016年11月28日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 114.90 | 115.85 | 112.05 | 111.36 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは123.31円(2016年06月01日高値圏)、サポートは 118.68円(2016年12月05日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0840ドル(2016年11月14日高値圏)、サポートは 1.0503ドル(2016年12月05日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 123.31 | 124.64 | 118.68 | 118.49 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは86.70円(2016年03月31日高値圏)、サポートは 83.76円(2016年12月05日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 86.70 | 87.85 | 83.76 | 82.92 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年12月06日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2016年12月06日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★★ | 19:00 | (欧) 7-9月期四半期域内総生産(GDP、確定値)(前期比) | 0.3% | 0.3% |
★★★ | 19:00 | (欧) 7-9月期四半期域内総生産(GDP、確定値)(前年同期比) | 1.6% | 1.6% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します