昨日(2017年01月11日)の動向
トランプ氏の会見を控えたこの日のマーケットは全体的なドル高に動き、115.73円でオープンした米ドル/円は、NY時間までに116.86円まで上値を伸ばしてトランプ氏の登壇を待ちました。
日本時間午前1時から始まった会見で、トランプ氏は、もっとも多くの雇用をつくりだす大統領になるとあらためて宣言。しかし経済政策に関しては、国境税(ボーダー・タックス)などに触れましたが、これまでツイッターで語った以上の目新しい内容は出ず、法人税減税などについても、「非常に多くの企業と話し合った」と述べるにとどまりました。
話の大部分はトランプ氏の個人ビジネスに関することで、トランプ氏にとっては、大統領就任前に公私の区別はっきり示すことが目的だったのかもしれません。マーケットの期待は別のところにあっただけに、会見後は見切り売りで米ドル/円が急落。米ドル/円は116円後半から114.22円一気にまで値を下げました。
ただ、下げがそれ以上に拡大することはなく、その後は115円を回復する乱高下となりました。終値は115.407円(前日比-0.318円)で、終値ベースでは大きく円高が進んだという状況ではありません。
またユーロ/ドルは、1.05ドルをいったん割り込んで1.0435ドルまで値を下げましたが、会見後には1.06ドルへ急反発。
米ドル/円の急落につれてクロス円も下落。ユーロ/円は約1ヵ月ぶりの安値となる121.18円まで、ポンド/円は、節目の140円を下抜け139.88円まで下げましたが、その後は戻して引けました。
今回のトランプ氏の会見は、マーケットにとって期待はずれとなりました。とはいえ、トランプ氏が大統領就任したあかつきには、具体的な経済政策が示される期待も残っているため、本格的なドル売りにはまだ慎重さも見えます。
2017年01月11日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 115.730 | 116.868 | 114.228 | 115.407 |
ユーロ/円 | 122.140 | 122.618 | 121.188 | 122.098 |
豪ドル/円 | 85.299 | 86.078 | 85.226 | 85.881 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2017年01月12日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは116.87円(2017年01月11日高値圏)、サポートは 114.22円(2017年01月11日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 116.87 | 117.53 | 114.22 | 113.99 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは122.94円(2017年01月10日高値圏)、サポートは 121.18円(2017年01月11日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0650ドル(2016年12月30日高値圏)、サポートは 1.0453ドル(2017年01月11日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 122.94 | 123.80 | 121.18 | 120.97 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは87.85円(2016年01月04日高値圏)、サポートは 85.04円(2017年01月10日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 87.85 | 88.55 | 85.04 | 84.55 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2017年01月12日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2017年01月12日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★★ | 21:30 | (欧) 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨 | - | - |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します