昨日(2017年01月04日)の動向
2017年度の東京市場の実質的スタートとなった4日の米ドル/円は、前日の海外市場の流れを引き継ぎ、ドル高・円安に動きました。大発会となる東京株式市場の日経平均株価の上げ幅が400円超となったことも弾みとなり、東京時間午前には118.18円まで上昇。
しかし、前日の高値を更新するには材料不足で、 欧州時間になるとドル買いは勢いを急速に失い、東京時間の上げ幅を帳消しにすると、さらにNY時間には117.04円まで下落。その後も戻りは鈍く、終値は117.285円(前日比-0.471円)でした。
この日に公表されたFOMC議事録は、「緩やかな利上げペースが適切」と判断する一方で、経済の進展によっては「調整の必要がある」と指摘、利上げ加速の可能性も示唆しました。
一方、欧州通貨は買戻しが入り、前日に14年ぶりの安値となる1.0304ドルまで下げたユーロ/ドルは、1.0499ドルまで反発。この日発表の欧州総合PMIは5年ぶりの高水準となり、またインフレ率も予想を上回ったことも支援材料になりました。
ポンド/ドルは、製造業PMIに続きこの日の建設業PMIも堅調だったことから、1.22ドル前半から1.2352ドルまで上昇。ただ、英国のEU常任代表が突然辞任するなど、ブレグジットに対する不安も相変わらず抱えています。辞任したロジャース・EU大使は、英政府の拙速なEU離脱推進に対して懐疑的な立場をとっていました。
オセアニア通貨も大きく上昇。豪ドル/ドルは、0.7286ドル、NZドル/ドルも、0.6973ドルの高値をつけました。
ただし、全体として相場の流れが変わったわけではなく、マーケットの全ての関心はトランプ次期大統領に向いていることにかわりはありません。今月の就任式までは神経質な動きが続くと考えられます。
2017年01月04日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 117.752 | 118.182 | 117.043 | 117.285 |
ユーロ/円 | 122.536 | 123.119 | 122.361 | 123.020 |
豪ドル/円 | 84.995 | 85.707 | 84.897 | 85.436 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2017年01月05日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 118.66 | 119.05 | 116.03 | 114.72 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 123.80 | 124.10 | 121.53 | 120.97 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 86.00 | 87.85 | 84.00 | 83.72 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2017年01月05日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2017年01月05日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★ | 18:30 | (英) 12月サービス部門購買担当者景気指数(PMI) | 54.7 | 55.2 |
★★★ | 22:15 | (米) 12月ADP雇用統計(前月比) | 17.5万人 | 21.6万人 |
★★★ | 24:00 | (米) 12月ISM非製造業景況指数(総合) | 56.8 | 57.2 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します