昨日(2016年12月19日)の動向
週明けのマーケットは、ドル売り・円買い優勢でスタート。
先週の米ドル/円は、FOMCを挟んで一気に4円以上も水準を切り上げたこともあって、117.96円を高値に利益確定の売りが入り、東京時間夕方までに117円台前半まで下げました。
海外時間になるとロシアの駐トルコ大使がトルコの首都アンカラで射殺されたとの報道や、ドイツのベルリンでテロとみられる事件などによって地政学リスクを嫌気した売りが強まり、米ドル/円は一段と下落して116.54円の安値をつけました。ただその後はイエレン議長の発言をきっかけに押し目買いが入り、117円台を回復。終値は117.137円(前日比-0.832円)で、終値ベースでは2日続落となりました。
イエレン議長はこの日、米雇用市場について講演を行い、「米労働市場はこの10年近くで最も力強い」と発言。金利見通しについて直接の言及はなかったものの、FRBの労働市場に対する自信は、利上げを支援するとの思惑でドルが買われました。
米ドル/円ではドル売り方向の調整が入りましたが、ユーロ/ドルの上値の重い状況に変わりはなく、高値は1.0479ドルまで。イエレン議長講演後は、1.0392ドルまで値を下げました。マーケットのユーロに対する先安観は強く、1.05ドルより上には売りが並んでいるといわれています。ユーロ円も軟調で、この日は123円前半から121.67円まで下げました。またポンドや豪ドルもクロスで下げが目立ち、ポンド/円は147円台前半から144.53円まで、豪ドル/円は86円から84.64円まで値を下げました。
2016年12月19日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 117.927 | 117.964 | 116.543 | 117.137 |
ユーロ/円 | 123.135 | 123.237 | 121.677 | 121.830 |
豪ドル/円 | 85.898 | 86.003 | 84.643 | 84.859 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2016年12月20日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは119.05円(2016年01月27日高値圏)、サポートは 116.99円(2016年12月15日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 118.66 | 119.05 | 114.72 | 113.99 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは124.10円(2016年12月15日高値圏)、サポートは 121.53円(2016年12月12日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0538ドル(2016年12月15日高値圏)、サポートは 1.0360ドル(2003年01月08日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 124.10 | 124.64 | 121.53 | 120.97 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは86.00円(2016年12月19日高値圏)、サポートは 84.57円(2016年12月06日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 86.00 | 87.85 | 84.57 | 83.76 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年12月20日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2016年12月20日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★★ | - | (日) 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表 | -0.10% | -0.10% |
★★★ | 15:30 | (日) 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見 | - | - |
★★ | 20:00 | (トルコ) トルコ中銀、政策金利 | 8.00% | 8.00% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します