「ダウの犬」戦略とは
米国で有名になったことのある投資手法です。投資方法は極めてシンプルです。
【1】NYダウ(ダウ工業株30種平均)採用銘柄(30銘柄)を配当利回りの高い順に並べ、上位10銘柄を選びます。その10銘柄に等金額投資します。
【2】1年後に、もう一度NYダウ採用の配当利回り上位10社をスクリーニングします。1年前に投資した銘柄で、上位10社から外れた銘柄を売却し、代わりに新規に上位10社に入った銘柄を買います。
【3】1年ごとに、上記の方法でリバランス(銘柄入れ替え)を続けます。
これだけです。このシンプルな投資方法で、NYダウを上回るパフォーマンスをあげられることが多かったので、「ダウの犬」戦略は有名になりました。
「ダウの犬」を日本株に応用
この方法は、日本株にも応用可能です。NYダウは米国に上場する時価総額の大きい銘柄30から構成されます。日本では、時価総額上位30社は「コア30」といわれる指数です。コア30に入る30銘柄から、配当利回りの高い10銘柄を選べば、「ダウの犬」と同様の戦略をとることができます。
10万円以下で10銘柄のポートフォリオを作れるようにするために、今回は株価1万円以下の銘柄から選びます。また、楽天証券と資本関係のあるみずほフィナンシャルグループは除外して選びます。
4月26日時点で、上記の方法でコア30から選んだ配当利回り上位10銘柄は、以下の通りです。この10銘柄でポートフォリオを組めば、「ダウの犬」とほぼ同じ戦略を取ったことになります。
東証プライムコア30採用銘柄のうち、配当利回り上位10社(株価1万円以下):2023年4月26日時点
コード | 銘柄名 | 業種 | 配当 利回り |
株価 :円 4月26日 |
1株 当たり 配当金 :円 |
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9434 | ソフトバンク | 通信 | 5.6% | 1,529.0 | 86 |
8316 | 三井住友FG | 銀行 | 4.2% | 5,513.0 | 230 |
4502 | 武田薬品工業 | 医薬品 | 4.0% | 4,517.0 | 180 |
8306 | 三菱UFJ FG | 銀行 | 3.8% | 843.2 | 32 |
8766 | 東京海上HD | 保険 | 3.7% | 2,669.0 | 【注】100 |
8058 | 三菱商事 | 商社 | 3.6% | 4,974.0 | 180 |
7267 | 本田技研工業 | 自動車 | 3.5% | 3,476.0 | 120 |
9433 | KDDI | 通信 | 3.2% | 4,164.0 | 135 |
8031 | 三井物産 | 商社 | 3.2% | 4,173.0 | 135 |
8001 | 伊藤忠商事 | 商社 | 3.2% | 4,424.0 | 140 |
出所:配当利回りは、1株当たり年間配当金(23年3月期会社予想)を4月26日株価で割って算出 注:東京海上HDの1株当たり配当金は2022年10月1日付で1株→3株の株式分割を行ったことを考慮して修正 |