昨日(2016年09月13日)の動向

ブレイナード・FRB理事は12日の講演で利上げに対して慎重姿勢を貫き、FOMCの9月利上げは完全に後退した感がありますが、それと同時に、米大統領選挙の行方が混とんとする状況と相まって、米景気先行き懸念も一部に出始め、ダウ平均は大きく売られ、米国債の利回りは上昇しました。

米ドル/円は大きく崩れることなく、東京時間午前の101.42円を安値に、海外時間には102円台半ばまで反発。NY時間午後には、日経新聞が、「日銀が来週取りまとめる金融緩和策の総括的な検証で、マイナス金利拡大を軸に据える方針」と伝えたことをきっかけに、102.74円まで上昇しました。
日銀のマイナス金利については、銀行の収益低下を考慮して修正の方向で動いているというのが、これまでの大方の意見でした。米ドル/円にともないユーロ/円も、113.90円台から115.31円まで買われました。米ドル/円の終値は102.556円(前日比+0.719円)。

一方、ポンドは下落。この日発表された英8月CPIは、市場予想をやや下回ったものの、ポンド安を背景に底固い結果でした。しかし、最近の報告書の多くは、足許の数字は良くとも、EU離脱の本格的な影響はこれからで、英国の経済成長は、今後急激に鈍化するという悲観的な意見が増えています。ポンド/ドルは、9月6日の1.3443ドルをピークに、この日は1.3167ドルまで大きく水準を切り下げました。ポンド/円も、136円台から134.47円で下落しました。

豪ドル/ドルも上値が重く、0.7563ドルを日中の高値として、NY時間には0.7441ドルまで下押し。ファンダメンタルズやキャリートレード対象として、豪ドルの潜在的買い需要は大きいものの、リスクオフが勢いを強めるマーケットで、売りが優勢となりました。NZドルも、0.7362ドルの日中の高値から0.7248ドルまで値を下げています。

2016年09月13日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 101.840 102.745 101.420 102.556
ユーロ/円 114.432 115.310 113.912 115.035
豪ドル/円 77.027 77.135 76.112 76.531

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2016年09月14日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは103.05円(2016年09月09日高値圏)、サポートは 101.19円(2016年09月07日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 103.05 103.81 101.19 100.05

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは115.95円(2016年09月09日高値圏)、サポートは 113.91円(2016年09月13日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1285ドル(2016年09月09日高値圏)、サポートは 1.1198ドル(2016年09月09日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 115.95 116.37 113.91 113.13

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは77.45円(2016年09月12日高値圏)、サポートは 75.93円(2016年07月11日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 77.45 78.33 75.93 75.04

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2016年09月14日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2016年09月14日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 17:30 (英) 7月失業率(ILO方式) 4.9% 4.9%
★★ 18:00 (欧) 7月鉱工業生産(前月比) -1.0% 0.6%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します