イオンの投資判断は「買い」

 イオン(8267)は12日、2023年2月期決算を発表しました。決算内容から、コロナからの収益回復が進むとともに、総合小売業の勝ち組として成長していくための構造改革も着実に進展していると判断できました。したがって、投資判断「買い」を継続します。株主優待を楽しみながら長期投資するのに良い銘柄と考えます。

イオンの連結売上高・営業利益・純利益推移:2019年2月期~2024年2月期(会社予想)

出所:同社決算資料より楽天証券経済研究所が作成

 イオンの2023年2月期営業利益は、前期比20%増の2,097億円とコロナショックから立ち直り、大きく回復しましたが、コロナ前の営業最高益には届きませんでした。まだコロナの影響が残る決算でした。なお、コロナ前の2018年2月期から2020年2月期まで、イオンは3期連続で営業最高益を更新していました。

 今期(2024年2月期)はリオープン(経済再開)が進み、内外ともに売上がさらに拡大すると予想されます。一方、電気代や人件費がさらに上昇しコスト負担がさらに重くなります。そのため、今期の営業利益(会社予想)は前期比5%増の2,200億円と、最高益を少しだけ更新する予想となっています。