日本の成長率が低くても、日本株の投資価値は高いと判断

 11日に開催されたセミナーで私は、視聴者から以下の質問を受けました。「日本は成長率が低いのですが、日本株に投資する価値はありますか?」

 私は、「日本のGDP成長率が低くても、日本株に投資する価値は高いと考えている」と回答しました。その理由は、日本の上場企業の多くは、成長率の高いアジアや欧米で利益を稼いでいるからです。

 確かに、人口が増えない日本に閉じこもっている企業は魅力がないかもしれません。でも、よく探せば、日本の小売り・サービス・食品・金融・物流・電機・精密・機械などで、アジアや欧米で成長していくポテンシャルが高いにもかかわらず、株価が割安になっている企業(日本株)を見つけられます。

 ちょうど4月11日に、米著名投資家バフェット氏が来日しました。彼は日本株に強気で「日本株への投資ポジションを増やす予定である」と語ったことが話題となっていました。バフェット氏は、すでに日本の5大商社株の発行済み株式の7%超を握る大株主となっています。

 バフェット氏は日本株の投資価値が高いと考えていますが、日本に閉じこもっている企業には魅力を感じていません。5大商社のように、海外で利益を稼いでいるのに割安と判断できる銘柄に注目しているようです。

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