昨日(2017年01月31日)の動向
この日も主役はトランプ大統領。その政策と発言が米ドル/円を2ヵ月ぶりの円高水準まで押し下げました。
トランプ大統領は、入国制限の大統領令に反対した司法長官代行を解任。強硬な政策運営に懸念をあらわにしたマーケットはドル売りで反応し、米ドル/円は東京時間に113円台前半へ下落しました。
欧州時間には113.95円まで買い戻されて、この日の高値をつけましたが、その後、トランプ大統領が日本の通貨政策を批判したと伝わると、米ドル/円は急落。11月30日以来となる112.08円まで値を下げました。
トランプ米大統領は「日本は通貨切り下げで利益を得ている」、「日本は何年もの間、通貨安誘導に頼ってきた」などと日本を批判。米ドル/円の水準について発言したのは、大統領就任後初めてのことでしたが、FOMC前ということもあり下値を広げる動きにはつながらず、終値は112.828円(前日比-0.980円)でした。
一方、ユーロ/ドルは上昇。トランプ政権がユーロ安に対しても批判の矛先を向けたこともありますが、最近の指標が欧州のインフレ率の改善を示し、ファンダメンタルズの面からもユーロが買われました。ユーロ/ドルは、1.0684ドルを安値に、昨年12月8日以来の1.0812ドルまで値を伸ばしました。
2017年01月31日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 113.766 | 113.959 | 112.080 | 112.828 |
ユーロ/円 | 121.679 | 122.254 | 121.012 | 121.823 |
豪ドル/円 | 85.941 | 86.079 | 85.201 | 85.584 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2017年02月01日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは113.96円(2017年01月31日高値圏)、サポートは 112.05円(2017年11月30日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 113.96 | 114.96 | 112.05 | 111.36 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは123.30円(2017年01月27日高値圏)、サポートは 121.01円(2017年01月31日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0872ドル(2016年12月08日高値圏)、サポートは 1.0684ドル(2017年01月31日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 123.30 | 123.80 | 121.01 | 120.54 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは86.08円(2017年01月31日高値圏)、サポートは 85.00円(2017年01月17日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 86.08 | 86.89 | 85.00 | 84.55 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2017年02月01日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2017年02月01日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★★ | 22:15 | (米) 1月ADP雇用統計(前月比) | 16.8万人 | 15.3万人 |
★★★ | 24:00 | (米) 1月ISM製造業景況指数 | 55.0 | 54.5 |
★★★ | 28:00 | (米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表 | 0.50-0.75% | 0.50-0.75% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します