昨日(2017年01月30日)の動向

週明けのマーケットは、トランプ大統領の入国規制の大統領令が、先週末のドル高ムードを打消し、ドル売り優勢でスタートしました。トランプ大統領は、シリア難民の受け入れ停止や、イスラム教徒の多い中東、アフリカ諸国へのビザ発給を停止する大統領令に署名。国際的な軋轢を懸念してドルが下落しました。

米ドル/円は、東京時間朝の114.95円を高値にして、114円台前半へ下押し。この時点では下値を追う動きにはつながらず、欧州時間には一時114円台半ばに戻しました。しかし、トランプ大統領の入国規制に対する非難は収まるどころか、NY時間になると国内外で一層激しくなりました。ダウ平均株価は200ドル超下げ、米ドル/円は、114円ちょうどを下抜けて、113.45円まで下落。その後の戻りも鈍く、終値は113.808円(前日比-1.272円)でした。

ユーロ/ドルは、ノボトニー・オーストリア中銀総裁が、「ドル高(ユーロ安)は、欧州経済にとって良い」と発言したこともあって、1.0740ドルを高値に1.0619ドルまで下げましたが、その後は全体的なドル安で1.07ドル近辺まで戻して引けました。一方ユーロ/円は、米ドル/円と共に下落。123.14円から121.44円まで大きく下げました。

マーケットの関心は、トランプ大統領から今週のFOMCや雇用統計などの経済指標へと移っています。米株価は売られましたが、米長期金利は、FRBが3月に利上げするとの見方もあって下げ止まりました。ドルが底堅いのは、トランプ大統領の経済政策よりもFOMCがタカ派色を強めて米長期金利が上昇することへの期待が大きいせいかもしれません。

2017年01月30日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 114.748 114.955 113.435 113.808
ユーロ/円 123.010 123.140 121.442 121.706
豪ドル/円 86.731 86.882 85.727 85.949

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2017年01月31日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは114.96円(2017年01月30日高値圏)、サポートは 113.05円(2017年01月26日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 114.96 115.63 113.05 112.52

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは123.80円(2016年12月30日高値圏)、サポートは 121.13円(2017年01月23日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0775ドル(2017年01月24日高値圏)、サポートは 1.0619ドル(2017年01月30日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 123.80 124.10 121.13 120.54

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは86.89円(2017年01月30日高値圏)、サポートは 85.00円(2017年01月17日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 86.89 87.14 85.00 84.55

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2017年01月31日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2017年01月31日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ - (日) 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表 -0.10% -0.10%
★★★ 15:30 (日) 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見 - -
★★★ 19:00 (欧) 10-12月期四半期域内総生産(GDP、速報値)(前期比) 0.5% 0.3%
★★★ 19:00 (欧) 10-12月期四半期域内総生産(GDP、速報値)(前年同期比) 1.7% 1.7%
★★★ 22:30 (加) 11月月次国内総生産(GDP)(前月比) 0.3% -0.3%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します