米ドル/円は、一時112円台前半に下落。米保護主義化の懸念とドル高けん制発言で。

昨日（2017年01月23日）の動向

トランプ大統領の就任式が終わり、週明けのマーケットは、ドル売り優勢で始まりました。米ドル/円は、オープン直後の114.42円を高値に東京時間夕方には113円台前半まで下押し。NY時間には、トランプ大領領の規制緩和や減税発言に反応して一時的に114円台へ反発するもドル買いは長続きせず、再び112円台へ下落しました。NY時間終盤には、「過度に強いドルは短期的にマイナス」とムニューチン次期財務長官が発言したことで、米ドル/円は112.68円まで下落。終値は112.723円（前日比-1.864円）でした。

トランプ大統領のリフレ政策がドルを支えていますが、具体的な内容はいまだ明らかにされていません。これから先、法案成立には議会での反対も予想され、実現までにはさまざまな困難がされます。またFRBはタカ派色を強めており、積極的な利上げがリフレ効果を弱めるとの見方もでています。

また通商問題に関しては、TPP正式離脱の大統領令が署名されたことで、米国保護主義傾向に対する懸念が高まったことがドル売り材料となっています。

 

2017年01月23日のBID値	始値	高値	安値	終値
米ドル/円	114.295	114.422	112.687	112.723
ユーロ/円	122.299	122.491	121.130	121.365
豪ドル/円	86.318	86.521	85.328	85.523

米ドル/円　1時間チャート

ユーロ/円　1時間チャート

豪ドル/円　1時間チャート

本日（2017年01月24日）の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは114.43円（2017年01月23日高値圏）、サポートは 112.68円（2017年01月23日安値圏）です。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
米ドル/円	114.43	115.63	112.68	112.05

米ドル/円　5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは122.95円（2017年01月20日高値圏）、サポートは 120.54円（2017年01月17日安値圏）です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0872ドル（2016年12月08日高値圏）、サポートは 1.0693ドル（2017年01月23日安値圏）です。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
ユーロ/円	122.95	123.80	120.54	118.68

ユーロ/円　5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは86.53円（2017年01月23日高値圏）、サポートは 84.55円（2017年01月05日安値圏）です。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
豪ドル/円	86.53	87.14	84.55	84.00

豪ドル/円　5分足チャート

• ※ 上記各5分足チャートは、当日 2017年01月24日 現在のものです。
• ※ コメント欄の語句について　R＝上値抵抗線　S＝下値支持線

本日（2017年01月24日）の主な指標

注目度	発表時間	指標	予想	前回
★★	17:30	(独) 1月製造業購買担当者景気指数（PMI、速報値）	55.4	55.6
★★	17:30	(独) 1月サービス部門購買担当者景気指数（PMI、速報値）	54.5	54.3
★★	18:00	(欧) 1月製造業購買担当者景気指数（PMI、速報値）	54.8	54.9
★★	18:00	(欧) 1月サービス部門購買担当者景気指数（PMI、速報値）	53.8	53.7

• ※ 発表時間はいずれも東京時間
• ※ 注目度は★低～★★★高で示します

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