結論:リーマンショック再来の可能性は低いと考える
全米16位の資産規模を持つSVB(シリコンバレー銀行)が破綻した影響で、世界の金融市場に激震が走っています。世界的に金利が低下し、株が下落しています。金融危機が起こるリスクを警戒した動きです。
SVB破綻の影響として、今後考えられるシナリオを、以下四つ考えました。
シリコンバレー銀行破綻の影響:四つのシナリオ
SVB破綻が、【1】金融政策に与える影響と【2】金融危機につながる可能性に着目して、四つのシナリオに分けました。私は、一番上のシナリオが実現すると予想しています。つまりFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ停止の時期が早まる一方、金融危機にはつながらないと考えています。
そうなれば、株式市場にとって極めてポジティブです。SVBショックが収まるのにしばらく時間がかかりますが、ショックが一巡した後、米国株・日本株とも買い戻されていくというのが、私の予想です。
ただし、リスクシナリオもあります。利上げを停止しても、金融危機が起これば、株は一段安となると思います。それが、上から2番目のシナリオです。
さらにリスクシナリオとして、SVB破綻後もFRBが利上げを継続・加速する可能性もあります。その場合も、株は一段安となると思います。