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元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者 富裕層に学んだ一生お金に困らない29の習慣
答えてくれた人
ダイヤモンド社 書籍編集局 第四編集部 斎藤順さん
著者ってどんな人?
小林 義崇(こばやし よしたか)さん
1981年、福岡県生まれ。西南学院大学商学部卒業。2004年東京国税局の国税専門官として採用され、都内の税務署、東京国税局、東京国税不服審判所において、相続税の調査や所得税の確定申告対応、不服審査業務等に従事。2年連続で東京国税局長より功績者表彰を受ける。
2017年7月東京国税局を退局し、フリーライターに転身。マネージャンルを中心に書籍や雑誌、ウェブメディアにて執筆。朝日新聞社運営のサイト『相続会議』をはじめ、連載記事多数。2021年9月に、一般社団法人かぶきライフサポートの理事に就任し、相続に関する問題の解決をサポートする活動を行っている。
編集者から見た著者ってこんな人!
小林さんご自身が、経済的に恵まれない母子家庭に育ち、高校・大学は奨学金を借りて卒業。そのため、1,000万円に迫る「奨学金という名の借金」を背負うことになりました。そこで、郷里に母親を残して上京、東京国税局の国税専門官となりました。
配属を希望したのは、相続税調査部門。「どうすればお金に悩まされずに済むのか?」と考え「富裕層のことを知れば、なにかしらの答えを得られるのではないか?」と思い至ったから。10年ほど携わった相続税調査で、日本トップクラスの「富裕層のリアル」に触れた著者が「富裕層に学んだ一生お金に困らない29の習慣」は、きっと役立つはずです。
どんな人にオススメ?
・お金に困らない方法を知りたい人
・どうせ富裕層になんてなれないよ…と思っている人
・富裕層の資産形成法をマネしたい人
・相続などで悩みや不安がある人
ご本人の「お金の苦労」が、「みんなに伝えたいアドバイス」に結実した名著です! お金にまつわる心配事を心の奥底に抱えている人は、ぜひ読んでみてください。
この本の、ここが読みどころ!
高級ブランドのファッションに身を包み、自宅のガレージに何台もの外車が並び、アーリーリタイアを果たしてひんぱんに海外旅行に出かける――もし、富裕層に対してそのようなイメージを抱いているのであれば、その事実はまったく違います。
むしろ生活ぶりは質素で、服装も極めて普通。一見しただけでは、富裕層と一般の人を見分けることはできません。これが、東京国税局で相続税調査を担当し、数多くの富裕層に接する機会を得た著者・小林さんが、最初に驚いたことでもありました。
それまでの小林さんは、経済的に恵まれない母子家庭に育ったこともあり、富裕層を遠い存在に感じていました。小林さんが10年ほど携わった相続税調査が、ほかの税金の調査と明らかに違うのは、個人のプライベートに踏み込むことが非常に多いという点。
「どのようにして巨額の財産を築いたのか?」という観点で調査をするため、亡くなった方の職業や収入はもちろん、個人的な趣味や交友関係といったことにも目を向けます。国税職員のなかでも富裕層が相手となる相続税を担当するのは、たった1割ほどで、情報が表に出てくることはほとんどありません。
本書では富裕層の共通点をテーマに、「家計」「資産運用」「生活」「家族」の4つの切り口でお伝えします。さらに、相続税に関するポイントもとり上げていますので、相続税への備えにも活用できます。富裕層の共通点は興味深く、ここから学べることは少なくありません。ぜひ、気軽に楽しみながら読み進めてください。
編集者の制作秘話
本書では著者が相続税調査を通して知った「トップ3.5%の富裕層」が密かにやっていることを「富裕層に学んだ一生お金に困らない29の習慣」として初公開しています。
・電話は折り返してもらってケチる
・大型のペットを飼う
・教育費には糸目をつけない
・賃貸でなく持ち家で税制優遇
・複数の口座に分けてお金を管理
・高齢になっても収入を得る
などなど。どうして? と思うような習慣の理由も、本書では明らかにされており、「へぇ…」「ほぉ…」の連続で、楽しみながら読めるのが最大の特徴。誰にでもわかりやすくて読みやすい、なおかつ真似できそうな内容に落とし込むため、いったん書き上げた原稿をベースに、小林さんとひんぱんにオンラインで話し合いながら、推敲を重ねました。
それだけに小林さんには負担をかけてしまうことになりましたが、客観的な視点を受け入れていただき、随所に学びを得られる内容に仕上げていただきました!