昨日(2016年09月07日)の動向
木曜日の米ドル/円は昨日の流れを引き継ぎ、東京時間にさらに円高が進みました。
日銀は21日の会合で「総括検証」を取り纏めますが、新聞報道によると、日銀内部でマイナス金利派、量的緩和派、追加緩和反対派の三つに意見が分かれているとのことです。金融政策に統一見解が持てない状態では強力な追加緩和も期待できず、さらに前日銀理事が「「9月の決定会合で追加緩和なし」と発言したことが伝わると、米ドル/円は一時101.19円まで急落。海外時間に入ると値動きが細り、101円台後半まで自律反転する場面もありましたが、102円台には戻れず、終値は3営業日続落の101.755円(前日比-0.238円)でした。
RBAは火曜日(6日)の会合で、政策金利を1.5%に据え置きました。最近の豪経済指標は堅調で、RBAが利下げを急ぐ理由はなく、金利据え置きは予想通りの結果でした。また、この日発表の豪第2四半期GDPは、予想をやや下回ったものの、RBAの見通しを上回っているため、年内再利下げはないとみられています。
金利を求める投資家が、豪ドル/ドルを0.7697ドルまで押し上げました。同様にNZD/ドルにも買いが集まり、昨年5月以来の高値となる0.7483ドルまで水準を切り上げています。豪ドル高は、RBAにとって相変わらずの懸念材料であることは変わりませんが、今は推移を見守っている状況。FRBが年内利上げすれば、豪ドル高もある程度解消すると考えているようです。しかし状況が変わって年内利上げがなくなれば、RBAは豪ドル高対策に本腰を入れてくるでしょう。
また、BoC(カナダ中央銀行)はこの日会合を開き、政策金利を0.5%に据え置きました。米国と密接な経済関係を保つカナダですが、BoCが成長見通しやインフレに慎重な姿勢を示していることから、FRBに追随して利上げする可能性は低いと見られています。
2016年09月07日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 102.010 | 102.129 | 101.192 | 101.755 |
ユーロ/円 | 114.821 | 114.890 | 113.797 | 114.348 |
豪ドル/円 | 78.408 | 78.450 | 77.571 | 78.070 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2016年09月08日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは102.13円(2016年09月07日高値圏)、サポートは 100.05円(2016年08月26日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 102.13 | 103.81 | 100.05 | 99.50 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは115.68円(2016年09月06日高値圏)、サポートは 113.13円(2016年08月26日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1366ドル(2016年08月18日高値圏)、サポートは 1.1112ドル(2016年08月10日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 115.68 | 116.37 | 113.13 | 112.31 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは79.14円(2016年09月06日高値圏)、サポートは 77.31円(2016年08月31日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 79.14 | 79.74 | 77.31 | 76.69 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年09月08日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2016年09月08日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★★ | 20:45 | (欧) 欧州中央銀行(ECB)政策金利 | 0.00% | 0.00% |
★★★ | 21:30 | (欧) ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見 | - | - |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します