昨日(2016年09月06日)の動向

103円台半ばからスタートした火曜日の米ドル/円は、東京時間に103.80円まで上昇して当日高値をつけたところで、「FOMC決定前に日銀は追加緩和を行うべきではない」との浜田内閣官房参与の発言が出て、再び103円台前半に下押し。発言の意味は、FOMCが利上げを見送った場合、せっかく日銀が追加緩和を行っても、その効果が打ち消されてしまうリスクがあるから、ということだったのですが、マーケットでは、追加緩和自体に否定的と解釈されて、ドル売り・円買いにつながりました。

その後103円台前半の取引を続けた米ドル/円は、NY時間に急落。102円台を一気に抜けてして101.92円まで売られました。この日発表された米非製造業ISMが、6年以上ぶりの低水準となる弱い結果だったが理由。先週の米雇用統計以来、9月利上げ見送り観測がくすぶっているところに、製造業ISMが不況を示す50割れとなって、そのうえ非製造業ISMも冴えないため、一部では年内利上げに対しても弱気の見方が出ています。

激しいドル売りの中で、ユーロ/ドルは1.11ドル台半ばから一時1.1263ドルまで急上昇。次の上値の目標は8月高値の1.1366ドルになります。ただし、ECBは今週の会合でQEの期限を延長するとの見方がでているので、ユーロ買いには注意も必要でしょう。

ポンドは1.33ドルなかばから、7月15日以来となる1.3443ドルまで上昇。英国では最近の指標が上向いており、景気不安が後退しています。ブレグジット後のマーケットは、こぞってポンドショートをつくっているため、損切りのポンド買いも出ている模様です。

2016年09月06日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 103.416 103.806 101.920 101.993
ユーロ/円 115.295 115.677 114.703 114.809
豪ドル/円 78.412 79.138 78.304 78.395

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2016年09月07日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは103.81円(2016年09月06日高値圏)、サポートは 101.74円(2016年08月30日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 103.81 104.32 101.74 100.05

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは116.37円(2016年09月02日高値圏)、サポートは 114.67円(2016年08月31日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1366ドル(2016年08月18日高値圏)、サポートは 1.1112ドル(2016年08月10日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 116.37 116.85 114.67 113.85

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは79.74円(2016年07月25日高値圏)、サポートは 77.85円(2016年09月02日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 79.74 80.98 77.85 77.31

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2016年09月07日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2016年09月07日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 17:30 (英) 7月鉱工業生産指数(前月比) -0.2% 0.1%
★★★ 22:15 (英) カーニー英中銀(BOE)総裁、発言 - -
★★★ 23:00 (加) カナダ銀行 政策金利 0.50% 0.50%
★★ 27:00 (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック) - -
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します