「ストック/フロー」とは?

 ストック/フローとは、会計用語で、企業の決算書を読む際に必要になる用語です。決算書の正式名称は「財務諸表」といい、一定期間の会社の経営状態や財務状況を表す書類です。

 法人税を納めるための確定申告の際に必要となるだけでなく、会社の経営状況を公開する役割があり、注意深く決算書を読み、さまざまな情報を併せて分析することで、その会社が本当にもうかっているのか、それとも見た目だけなのか、を把握することができます。

 ストックとは、英語の「stock」をカタカナ表記したもので、過去からある時点までの蓄積された量のことを指します。例えば、貯金、家や土地などの資産がこれに当たります。

 フローは、英語の「flow」をカタカナ表記したもので、「流れる」という動詞の意味があるように、一般家庭の家計においては、ある決まった期間の収入や支出のお金の流れを指します。

 つまり、いくら年収(フロー)が多くても、支出(フロー)が多ければ、貯金(ストック)は増えないということです。また、反対に年収(フロー)が少なくても、支出(フロー)を抑え、こつこつと貯金(ストック)を増やすこともできます。

 ストック/フローは、企業の会計だけでなく、個人の貯蓄にも当てはめて考えることができます。ストックが増えることで、将来何かを実現したいときにお金を理由に諦めるということが少なくなるかもしれません。

 なかなかお金が貯まらない、という人は、フローを見直して、ストックを増やすように意識しておくと、計画的なお金の使い方や貯め方などが身につくはずです。