アセット・アロケーションで、投資の成果はほとんど決まる
投資成果のほとんどはアセット・アロケーションによって決まります。国内株式や外国株式、外国債券、国内債券などの資産に、保有する貯蓄を何パーセントずつ配分するかが重要です。そこを最初に決めるべきです。
アセット・アロケーションの次に大切なのが銘柄選別です。まず、アセット・アロケーションを決め、次に銘柄を決めます。例えば100万円投資資金があったとして、外国株に25%投資すると決めたとします。外国株を25万円持つと決めた上で、具体的に何を買うか次に考えれば良いことになります。
ところが、個人投資家には「何を買うか」だけ考えてアセット・アロケーションをどうするか考えない人がたくさんいます。「これいいですよ」と言われた投資商品を次々と買っていった結果、雑多な投資商品をいくつも持っていて、全体でどういうリスクを取っているかわからなくなっている人もいます。
もし、皆さんが以下のように質問されたらすぐに答えられますか?
【質問】あなたが今保有する金融商品(投資信託・株・上場投資信託・不動産投資信託・債券・銀行預金など)全体で、どういうアセット・アロケーションになっているか、わかりますか? 国内株式・外国株式・外国債券・国内債券・現金預金にそれぞれ何%投資しているかわかりますか?
すぐに答えられる人はほとんどいないかもしれません。ちょっと調べた上で、きちんと答えられますか? 複雑な金融商品をいろいろなところで買っていて、全体でどうなっているか、調べようがなくなっている人もいると思います。
どういうリスクを取っているかわからない方は、わかるものだけ分類してください。
【国内株式】日経平均インデックスファンド・A社株…
【外国株式】全米株式インデックスファンド・G社株…
【外国債券】米国債…
【国内債券・現金預金】個人むけ国債・銀行預金…
【その他】複雑なリスクをとっている投資信託・金プラチナ・暗号資産…
複雑なリスクをとっていて、そのリスクの中身が何であるか理解していない金融商品は、極力減らしましょう。理想的なのは、「プレーン・バニラ」といわれる単品商品だけでポートフォリオを組むことです。最初は、国内株式だけ・外国株式だけ・外国債券だけのように、取っているリスクがクリアでわかりやすいものから投資していった方が良いと思います。