気になるあの本をチェック!

未来のお金の稼ぎ方ーお金が増えれば人生は変わる

答えてくれた人

幻冬舎 ゲーテ編集部 編集長代理 八木基之​さん

著者ってどんな人?

児玉隆洋(こだま たかひろ)さん

 ABCash Technologies 代表取締役社長。1983年宮崎県生まれ。2007年、サイバーエージェントに新卒で入社し、Ameba Blog事業部長、AbemaTV局長などを歴任。マネジメント、マーケティング、メディア開発などを担当し、Ameba Blogを責任者として日本最大級のブログメディアに成長させる。

 2018年、日本の金融教育の遅れ・お金の情報の非対称性に課題を感じ、ABCash Technologies設立。お金のトレーニングスタジオ「ABCash」は累計受講者数2万人を超え、パーソナル金融教育事業で日本最大規模を誇る。「日本スタートアップピッチファイナル」金賞、「すごいベンチャー100」(2019年)、「FINTECH JAPAN」準優勝(2021年)などが受賞歴。

どんな人にオススメ?

・少しでも豊かな未来を手に入れたい人
・情報の格差で取り残されたくない人

 本書は「将来のお金やキャリアに不安や迷いのある人に、今起こりつつあるお金のパラダイムシフトを乗り越え、少しでも豊かな未来を手に入れてほしい」という願いから執筆された1冊です。世の中にはお金の本はたくさんあります。しかし、テクノロジーの観点から書かれている本は少ないと思います。

 30代のミレニアル世代の起業家で、Web2.0の中心を生き抜き、現在、日本最大規模のお金のトレーニングスタジオを経営しているからこそ伝えられる、お金のスキルがあると児玉社長は考えています。ひたひたと次の時代の足音が近づいてきています。情報の格差で取り残されないように、さっそく未来のお金を知るための扉を開けていきましょう。

この本の、ここが読みどころ!

 本書が発売されてからもどんどん新しいサービスが登場し、Web3.0の世界へと加速している状態です。時代を予習するつもりでお読みいただければ、ニュースを見る目も変わってくるはずです。専門用語はできるだけ使わず、必要な部分には注釈も加えています。また、日本の未来についても触れます。

 先にお断りしておくと、日本はこれから少し貧しくなり、経済的に厳しい時代に入っていきます。ネガティブな話が続き、不安になるかもしれませんが、見て見ぬふりをして生きていくほうがリスク。未来のお金を守るために、恐れずに読み進めてください。そして未来を見据えて身につけたいお金のスキルについてお伝えします。

 本書では一般的な家計管理や貯金術、投資テクニックについてはお話ししません。それより原理原則、パーソナルファイナンスの土台ともいえる部分をお話しします。ここを理解してから、お金のテクニカルな面を学んでいただければ、より本質的で一生使えるお金のスキルが身につくと思います。

 一人一人のお金のスキルが上がると、自分の未来が豊かになるだけではなく、企業の力も強くなります。それは日本の未来を明るくすることにもつながります。

 本書は特に、これからの時代を切り開く20代や学生の人たちを意識して書いています。Web3.0では金融機関も変革が求められていきますので、金融機関で働く若い人にも注目してほしいです。

編集者の制作秘話

 こだわったのは本の「たたずまい」です。児玉社長率いるABCash Technologiesは、平均年齢29歳というスタートアップ企業。若いスタッフとの会話の中に、週末、彼らは、カフェで仕事をしたりビジネス書を読んだりしている...と聞きました。そこで目指したのが、「お気に入りのカフェにMacBookと一緒に持っていきたくなるような本」です。

 児玉社長がこの本で実は伝えたかったのは、未来のお金の稼ぎ方=働き方です。これからの激動の時代、どう働くか...。いま頑張ることは、自分の収入を上げるだけでなく、企業の力を高め、日本の未来を明るくすることにつながるはずです。