2.日本株が本格復活したアベノミクス以降の分析
アベノミクス相場の約10年間でも、同じように業種間で大差がついています
2012年暮れに第二次安倍政権が誕生し、その後、アベノミクス経済とアベノミクス相場が始まりました。2003年が日本株が大底を打った年であるのに対し、2013年は日本企業が本格的に蘇る成長の起点となった年であると考えています。
図表2は、その本格復活の起点となった2013年以降のTOPIX-17業種のパフォーマンス推移です。この期間でもかなり大きな格差がついており、上位3業種は、情報通信・サービス他(355、+255%)、電機・精密(322、+222%)、商社・卸売(242、+142%)と、3倍前後に上昇しています。
一方で、下位3業種は、電力・ガス(100、0%)、銀行(114、+14%)、エネルギー資源(122、+22%)と、過去20年間と同じ顔ぶれで、かつ、パフォーマンスもほんのわずかな上昇にとどまっています。ちなみに、市場平均であるTOPIXは、(213、+113%)と、2倍以上に値上がりしました。
約10年間でもこれだけの大差がついてしまっており、市場平均が2倍以上に値上がりした中でのことなので、業種選択がいかに重要であるかを改めて思い知らされます。